クリニックの本を何冊か読みました。


どれも為になる本でしたが、 一番興味深かったのは 『日本ならではの生活習慣は 脳を成長させる 最強の トレーニング 』 という内容のものでした。


最近、 10代から働き盛りの40代でも 記憶力や認知機能の低下、 意欲減退など 認知症を思い起こさせるような症状で相談に来られる方が増えていて、


原因を ネットやスマホ、パソコンといった 記憶の代替装置に 依存することで、 扁桃体や海馬の動きが他の 脳と連動しないために起こる と仮説を立てていました。


体が長生きするだけでなく、 脳も追いつくためにはどうしたらいいのか、 そこに和の習慣を取り入れるのが 最適だというのです。


例えば、地域のお祭りや行事を継承して 継続し続ける能力は世界ナンバーワンで、世代の違う人に 教えたり、 教わったりするわけですから、 人によっても対応を変えなければいけないので脳はフル活動するそうです。


他にも礼儀やおもてなし、 偶像崇拝をしない神道の宗教観ですとか、『 志』や『道』『魂』の概念など、 改めて考えてみると日本独特の文化で それがとても脳トレになっていた という面白い内容でした。


若いお母さん方と接していて、 不思議に思って いたことがあります。


塾や習い事には 積極的でも、 お手玉や 昔ながらの手遊びや子守歌など 興味を示さないお母さんがいらっしゃるようになりました。


一緒に遊ぼうとしないのです。( 必ず参加しなければいけないということでもないのですが💦)


お手玉は集中力、 手遊びや歌は 語彙を増やしたり、 手先や体を動かすことによって脳の 発育を促すことにもなりますし、 反射機能やリズム感もつきます。 

情緒や 想像力の発達も 養われますし、おすすめなのですが、 わざわざそんな説明をしなくても、 一昔前のお母さんだったら、では一緒にやりましょうと遊んだと思います。



昔ながらの遊びは ほとんどお金がかかりませんし、 家にあるもので できます。


それに 昔から歌い継がれている 歌を 子供たちにも知ってほしいし、 聞いているだけでどこかホッと するのは 日本人の DNA に響くからではないでしょうか。



『 昔ながらの遊びも、 脳にいいみたいですよ』


と声をかけると、 参加してくれます。


これからは 世代に合わせて、 こういった説明も必要になってくるのかもしれません。