環境にやさしい乗り物として、電動アシスト自転車が注目されている。
昨年末の道路交通法施行規則の改正により、時速10キロ・メートル未満で
走っているときに限って、踏み込んだ力の2倍までモーターが手助けできるようになった。
従来のアシスト自転車は、ペダルを踏み込んだ力と同じ力で
モーターが補助してくれていた。
この道路交通法施行規則の改正に対応した新型の電動アシスト自転車が、まもなく各社から登場する。
電動アシスト自転車は、1993年11月に初めて登場した。
道路交通法では、電気モーターで動く二輪車は原付きバイクの一種と見なされ、運転するには免許やヘルメットが必要だが、「ペダルをこぐのをモーターが手助けする」という形にすれば、自転車の扱いになるということで、80年代後半に開発が始まった。
初代の電動アシスト自転車は10時間の充電で20kmの走行が可能で
価格は15万3470円と一般的な自転車の3倍以上だった。
当初の販売目標は年1万台と控えめだったが、予想に反して高齢者を中心に
人気を集め、発売翌年の94年には3万5000台と予想外の売れ行きになった。自転車産業振興協会の調べでは、08年の出荷台数は30万台を超え、累計出荷台数は290万台に達する見込みだ。
電気メーカや自転車メーカが相次いで参入し、2000年ごろから各社が主婦向けのテレビコマーシャルを始めると、市場はさらに広がった。最近では男性向けのスポーツタイプや、6万円台の廉価版も登場している。性能も向上し、エネループバイクのように3.5時間の充電で100キロ・メートル走行できるモデルも現れた。
日本経済が落ち込んでいる現在、電動アシスト自転車が経済再生の役割を果たしてほしい。