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さて数日経過していますが、先日の魚座満月と同じ日に水星逆行がスタートしました。
【水星逆行って何？という方はコチラを】
水星逆行(9月10日～10月2日)のテーマ
今回の水星逆行が起きるのは天秤座７度(サビアン８度)。約３週間ほど逆行して乙女座２４度(サビアン２５度)まで遡ります。
天秤座＝風のエレメントから乙女座＝土のエレメントへ。風は人と人の間を流動するコミュニケーションを、土は自分の手で物事を形作る力を、それぞれ表します。
１２星座におけるエレメントは火→土→風→水の順に進み、次の星座は前の星座の学びを引き受けるので、人間関係を円滑に進めるためには、自分のスキルや計画性を見直す必要がある、ということになります。
水星逆行は年に３回起きるので、さほど珍しい現象ではないのですが、この逆行前後の水星の動きを追っていくと、９月２３日以降の秋分シーズン全体に影響を及ぼしていることがわかります。
その辺の一連の流れとテーマをまとめたのがコチラ。
上から順に流れを追っていくと、自分が本当に良いと思うものや実現したい理想や目標のために、自分自身の在り方や行動スタンスを見直すところから始まり、そのためには協力しあえる仲間が必要であることが分かります。
ですがやがて、１つの理想や目的を共有する・分かち合うためには、相手との距離感や関わり方、自分自身のスキルやキャパシティ、お互いにサポートしあえる環境などを、あらためて見直す必要性を感じ始めます。
これはサビアンシンボルを見ると一目瞭然。
天秤座６度～１０度は周囲との協力関係や的確な察知力を駆使していきます。それによって、自分が理想とする心地良いリズムの環境を獲得するのですが、その前にもう一度、自分と周囲との関わりを見直そうとします。
乙女座＝個人性と天秤座＝社会性をつなげるために、そもそも自分はどのような価値観やスキルを持った人間なのか？自分が出来ることとは何なのか？社会やより広い世界で何を成したいのか？を確認するのです。
乙女座２５度「掲げられた半旗」は物質社会や成果主義からの卒業も表します。この社会で生き残るために、少しでも良い情報や働きをすることも大切ですが、私たちはそれだけで生きている訳ではありません。
自分がどのような価値観やスキルを持っているかを確認すると同時に、それを活かしてより大きな可能性を求めるために、どのような人やコミュニティと関わりたいのか？をクリアにする必要があるのです。
人との関わり方、自分自身の価値観や在り方、あるいはセルフイメージを見直すことで、私たちは自分を過小評価するでも過大評価するでもなく、ただフラットにありのままの自分を見極めることができるでしょう。人間は完璧でないからこそ、自分の本質的な役割を見極めて、他の人と協力し合うことができます。
水星逆行と秋分の繋がり
水星逆行により、天秤座から乙女座へ戻って、自分の個人性（価値観、スキル、役割）を見定めた後で、１０月１１日にもう一度天秤座へ戻る。
実はこの時のチャートと９月２３日秋分のチャートは非常に似た配置をしています。
【9/23 秋分図】
【10/11 水星天秤座へ戻る】
動きの速い太陽や金星の位置は少しズレますが、それ以外の天体はほぼ同じ。AC（テーマ）とMC（到達点）が全く同じ星座と度数なので、根底に流れるエネルギーの方向性は完全に一致するのです。
水星は太陽にもっとも近い惑星であり、太陽（指標）の意志を伝えるメッセンジャー的役割を持ちます。つまりは、９月２３日以降迎える秋シーズンは１０月１１日以降に大きく始動するということ。
「人との関わり方、自分自身の価値観や在り方、あるいはセルフイメージを見直すことで、私たちは自分を過小評価するでも過大評価するでもなく、ただフラットにありのままの自分を見極める」
いかにこのテーマと向き合い、少しでも課題を解消できるかどうか？＝ 秋分シーズン(９月２３日～１２月２２日)を有意義に過ごせるか？ということになるでしょう。
水星逆行ジオセントリックとヘリオセントリック
さてここまでが水星逆行の主なテーマです。というか前置きです(長い。笑)。
最近、取り入れ始めた新たな星読みとして、ヘリオセントリックがあります。ヘリオセントリックとは宇宙視点で太陽系を見下ろした状態のホロスコープ。神様的にはこの地球にどのような意図を持っているのかを表したようなチャートです。
ヘリオセントリックでは、太陽星座と月星座がなくなり、代わりに地球星座が現れます。太陽はチャートの中心で不動の意志を表し、月は地球の衛星なので地球星座と全く同じポイントに位置します。
ちなみに通常のホロスコープはジオセントリックといいます。こちらは地球から宇宙を見上げた状態のホロスコープ。現実世界で生きるために必要な視点を表しています。
ヘリオセントリックによるトランジットは、私が影ながら師匠と尊敬している高橋ともえさんのブログで知りました。
ジオセントリック(地球視点)による天体逆行とヘリオセントリック(宇宙視点)による地球と天体の結び(コンジャンクション)が関連しているとのことで、私なりに調べてみたところ、なんと驚きの事実が判明･･･！
それがタイトルにもある「水星逆行から１１月８日牡牛座満月＆月蝕への布石」です。
９月１０日の水星逆行で「人との関わり方、自分自身の価値観や在り方、セルフイメージを見直す」テーマが掲げられました。これは地球視点でのお話なので、人間関係について考えさせられる出来事や、隠された問題の露呈、コミュニケーションや作業が上手く行かない、頭が思うように回らない――などの出来事があるかもしれません。
もちろんこれは、人間関係や仕事の進め方などの現実的な問題にアプローチするためでもありますが、ヘリオセントリック＝宇宙視点で見ると、もっとより潜在的・スピリチュアル的な意図を知ることができます。（ヘリオセントリックは私の体感では殆ど自覚できるものではありませんが）
ヘリオセントリック上で水星に動きがあるのは、９月２３日～２４日にかけて。ちょうど秋分という新しい扉が開く頃ですね。
９月２３日。秋分入りした数時間後に地球と水星が重なります（結び）。ヘリオセントリックによる水星は"大いなる意図"を前に進めるために実際に方向付けを行う役割を持ちます。通常の水星よりも更に深い意味があるのです。
ヘリオセントリックの水星は私たちに直感やインスピレーションをもたらします。それが地球という現実化の星と重なることで、宇宙からのメッセージが降りてきて、ここから新たに始まっていきます。天体と天体が重なる＝コンジャンクションは新月と同じ作用を持ちますので、宙から新たな種が蒔かれるイメージです。
今回の地球と水星の結び（コンジャンクション）は牡羊座１度。まさに１２星座の始まりであり、潜在意識から顕在意識へ物事が浮上することを表します。秋分の実りと分かち合いの扉（天秤座１度）と一緒に、新たな潮流がやって来るのです。
さらにこの翌日には水星と木星の結び（コンジャンクション）もあります。ヘリオセントリックの木星は様々な分野に知恵をシェアして応用すること。あなたが得たインスピレーションに広がりがもたらされ始めるとき。
この時の星座と度数は牡羊座３度。サビアンだと４度「隔離された歩道を歩く２人の恋人」です。波長が合う特定の人やモノとの時間を楽しむ意味を持ちます。
ジオセントリックにおける水星逆行のテーマも総合して考えると、私たちが「人との関わり方、自分自身の価値観や在り方、セルフイメージを見直す」本当の意味は、宇宙からの新しいインスピレーションを受けとめて、それを本当に分かち合える人を見極めることにあることがうかがえますね。
9月10日 水星逆行は11月8日 牡牛座満月へ帰結する
そして。今回の１番伝えたいこと！
ヘリオセントリックにおける地球と水星の開き（オポジション）についてです。９月２３日に始まった新たなインスピレーションの具現化は１１月９日に結果が出るとき（満月と同じ考え方です）。物事を明らかにする強くて激しいパワーが発揮されます。
この時同時に、天王星は地球と結び（コンジャンクション）を迎え、変革と進歩の意識を具現化するための種蒔きが始まっています。そこに水星＝インスピレーションが強いエネルギーを注いでいる格好です。
そして、水星の星座と度数は蠍座１６度。サビアンだと１７度「自分自身の子供の父である女」です。自分の中に内在する生み出すパワーを信じる意味を持ちます。自己受容もキーワードでしょう。
この前日１１月８日に牡牛座満月＆月蝕＆天王星食を迎えており、自分の心の中にあるイメージや信念を形にすべく解放が起こります。既存の価値観や環境に潜む限界を超えていくと同時に、周囲の人に対する受容性や精神的な一体感もうかがえる満月です。
９月の水星逆行において、「人との関わり方、自分自身の価値観や在り方、セルフイメージを見直す」ことで、宇宙からの新しいインスピレーションを受けとめ、本当に分かち合える人を見極めようとした結果、自分には本当の願いを叶えるための内なるパワーが眠っていることに気付くでしょう。
ここまでの流れを総合して考えると、水星逆行中、いかに自分の直感が働くような環境作り（エネルギーが高まる関係性やコンディション）を行えるかどうか？が１１月８日の牡牛座満月に繋がっていることがわかります。
ヘリオセントリックにおける１０月のトランジットは、まだまだ他にも気になる天体の動きがあるので、それについても追々書いていきたいと思います＾＾
（次回はもう一つの気になる天体イベント・金星と火星のスクエアについて）
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