【東京五輪】ベラルーシのツィマノウスカヤ選手の事件について | ロシア・CIS・チェチェン

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おいプーチン、チェチェンから撤退しろ!今ならまだ間に合うぜ by アンドレイ・バビーツキ

 

東京五輪ベラルーシ選手団のクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手をめぐる事件は、5日、彼女が亡命先ポーランドに到着したことで、それ自身は解決したと言ってよい。ウクライナでベラルーシ反政権派活動家が殺害された事件は捜査中だし、私のFB上では例によりネットサヨが未だに騒いでもいるがw、ティマノフスカヤ選手とベラルーシ亡命政治家ラトシュコとの2ショット写真を見て、私自身は安心している。「強制着陸」させられることもなく、ウイーン経由でワルシャワに到着したようだ。

 

この事件は、ツィマノウスカヤ選手のツイッター投稿から発覚するが、強制帰国に関するSOS発信は1日のことで、まずベラルーシのネット世界が騒然となった。彼女は「ベラルーシ・スポーツ連帯基金」(本部はリトアニア)にも連絡を取り、その日本支部メンバー(広島在住)が電話で同選手に警察に保護を求めるよう指示。他方、私にもベラルーシから複数の情報が届き、すぐに「在日本ベラルーシ人の会」に連絡した。東京在住の同会メンバーが羽田空港に駆け付けたが、すでに各国の報道陣が羽田に結集していた。

 

その直後、なぜか私も日本のマスコミから取材を受けたがw、私自身は情報仲介しかしていない。ただ、「スポーツ連帯基金」や「在日本ベラルーシ人の会」を結成し、活動を継続してきたのは本当にヨカッタと思う。

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http://www.labornetjp.org/news/2020/1114bera

http://www.labornetjp.org/news/2021/0723bera

 

ツィマノウスカヤ選手自身は、恐怖の中で、途方に暮れていたらしい。というのは、彼女を空港まで連行したベラルーシ人2名はもちろん、あらゆる警察もマスコミも敵としか思えなかったからだ。そこに、ベラルーシ本国と日本の事情を熟知する、闘う在日ベラルーシ人が指示を出し救援に駆け付けた。

 

もちろん、日本の警察も外務省も、無条件に信用する訳にはいかない。実際、事情は異なるが、ウガンダに送還された選手の先行事例もあった。だがその後、日本政府・外務省は、この事件をめぐって、一定の世論の批判と運動圏からの圧力を受けている。こうした人々の力も、今回の事件の当面の解決に寄与したのではないだろうか。

 

https://www.instagram.com/p/CR6N2SnHQOJ/