襟の先までアイロンのかけられた白いシャツに黒い膝丈のタイトスカート。
から覗くストッキング色した二本の脚。
やけにしっかり描いた眉毛とまとめた髪。
あー疲れた!とベッドに仰向け伸びをする。
転職活動うまくいかないOLごっこ。
外に出るとみるみる個性を消せるリクルートスーツ。
学生時代のセーラー服も学校の中では小さな個性しか出せないのに部屋に二人になった途端色気に変わる魔法のアイテム。
当時は知る由もなくスカートとリボンの数cmに命を懸けていた訳だけど。
背伸びして付き合った彼の言っていた意味が今ならわかる。
天井を見つめながら、出て行ったあいつのこと考えている。
スカートしわになるよと微笑みながら、近づいてくる。
待ってる私をわざと焦らしながら。
優しいキスから、あれ。
頬を伝う涙が温かい。一緒に置いていかれた猫のトーマスがぺろぺろ舐めている。
また夢ね。
スカートのしわの数だけ幸せのしわ寄せ感じ笑いじわ
さてと、二人と一匹の食事を用意する。
ガチャ
ただいま。