✨おばぁちゃんと天使の輪✨
おばぁちゃん!おばぁちゃん!
おばぁちゃんは歳をとって逝ってしまった。
高校3年の夏…。
私は古い小さな雑貨屋の店番をしていた
この店はおばぁちゃん画像長年1人で営んでいた。おばぁちゃんが死んで店をどうするかまだ決まってなかったから共働きの両親も困っていたし まぁ夏休みだからって私が店番する事になった。
もう夕暮れ間近に1人の女の子がやってきた 見知らぬ顔
「 おねぇちゃん!天使の輪ください」
「 はいはーい 天使の輪ね〜」
あれ? どれだ?
そんな名前のお菓子ってあったかなぁ?
「 ごめんね 無いみたい。」そう言うと
女の子はちょっと悲しそうに去って行った
天使の輪? おばぁちゃんしかわからないや どんなお菓子かなぁ?
気になって両親に聞いてみた。
「 え〜? 知らないわ」
やはり聞いた事がなかったらしい
まぁ そんな事がありやがて雑貨屋も閉めることになった。
それから何年も経ち‥
わたしは嫁ぎ 隣町に住んだ
50歳を迎える頃のこと
久々に実家に帰ってきた時の事
玄関先にキョロキョロしながら覗き込んでいる女性!
「 あのぉ 何か?」
「 あっ!あっ! すいません
こちら サキさんの‥ お店‥」
そうですよ 祖母がやっていたお店が
あった場所ですよ!
彼女はホッとした表情で おばぁちゃんの話をはじめた
むかし まだ私が5歳ぐらいの時近くに別荘があり夏になると家族で来ていました
母は身体が弱く都会の空気も合わずいつも寝たり起きたりの生活だったんです
ある日 父と通りがかった時このお店に立ち寄ったんです 小さなおばぁちゃんがいて優しい顔をされてました
子供だった私は母が身体が弱いんだって話しました。
すると おばぁちゃんが、
「 お嬢ちゃん これ持って行きなさい
お母さんに食べさせておやり」って
頂いたのが玉ねぎを揚げたオニオンリングでした
「 これね、天使の輪って言うんだよ
栄養満点だから」
そう言ってニッコリ微笑んでくれました
あっ あっ それ❗️
思い出した‼︎
あなた もう一度買いに来ませんでしたか? だけど 無かった!
そうですよね❗️私は焦る気持ちで聞いた
「 そうなんです。
えっ? まさかあの時の‥」
2人で顔を見つめて 吹き出しました。
そうなんです 天使の輪✨って
おばぁちゃんが付けた玉ねぎだったんです
よくおばぁちゃん 惣菜を作って並べて売ってた!
まさか玉ねぎとは‥
天国のおばぁちゃん 天使の輪
食べてますよ。
おわり。