ピアノフェスティバル2026 幼児・A部門
積雪が心配されましたが、
影響もなく無事にピアノフェスティバルの幼児部門とA部門を終演いたしました。
今年の審査員は、五島史誉先生、玉田裕人先生です。
お二人より部門ごとの総評をいただきました。
コンクールは結果が出ます。
賞に入った方、入らなかった方、
次の大会に進めた方、進めなかった方、
それぞれ精一杯の努力をされたと思います。
ピアノのレッスンの最終目的は「音楽での自立」です。
他人の手を借りずとも楽譜に書かれていることを読み取って
それをピアノで自分なりに表現をし、
聴いてもらった人に感動を与える
これがひとりでできるようになって初めて「音楽での自立」になります。
結果に一喜一憂しないことと
このステージに立てたことを周りの方々に感謝する気持ちがあれば
ピアノはもっと上達します。
来年もこのステージを目指して頑張ってください!
それでは総評です。
幼児部門・A部門総評 審査員 玉田裕人先生
本日は雪でお足元の悪い中、コンクールに挑戦し、
また、たくさんの素敵な演奏を聴かせていただき、ありがとうございました。
この時期はインフルエンザなどの感染症も流行しており、
体調管理も含め、今日まで緊張した日々を過ごされてきたことと思います。
幼児部門・A部門の皆さんに関しては、まずは今日、無事にステージで演奏ができたこと、
そして多くの人の前で立派に演奏できたことを、ぜひたくさん褒めてあげてください。
コンクールなので結果は出てしまいますが、それはあくまで「今日の演奏」に対する評価です。
あまり落ち込みすぎず、今日の結果をバネにして、これから益々励んでいってください。
演奏に関して少しアドバイスをさせていただくとすれば、個々の講評にも書かせていただいた通り、
ピアノという楽器をいかに鳴らし、響かせるか。
楽譜に書かれている一つ一つの記号を、どのように表現するか。
音楽やフレーズの流れを考えること、右手と左手のバランスを考えること。
身体の姿勢やペダルの踏み方を工夫することなど、
こうしたことを常に意識し、磨き続けていくことで、
演奏は益々素敵なものになっていくと思います。
「どうしたらより面白い演奏になるか」
「どんな音を出したいか」などを、日頃から考えながら練習してみてください。
勉強や習い事など、やることが日に日に増えて忙しくなっていくと思いますが、
上手に時間を作りながら、とにかく続けていってくださいね。
たとえ音楽の道に進まなかったとしても、ピアノは様々な力を育ててくれます。
これからも、皆さんの成長を心から応援しています!
C部門総評 審査員 五島史誉先生
みなさん、素敵な演奏をたくさん聴かせていただきありがとうございました。
日頃から一音一音を大切に練習を積み重ねて、ここまで丁寧に仕上げてこられたことがよく伝わってくる演奏ばかりでした。
C部門の課題曲はどの曲も音楽的な内容がとても濃く、
声部の弾き分けやバランスの作り方、フレーズの方向性、時間の使い方など、
技術的にも音楽的にも難しい点が多かったと思います。
ピアノを弾くとき、フォルテでしっかり鳴らすことよりも、
ピアノやピアニッシモを「響きのある音」として遠くまで届けることの方が、
実は何倍も難しいものです。今回のみなさんの演奏を聴いていると、
弱音が客席や審査員席まで届かず、
音の輪郭が少しぼやけてしまっている場面が見受けられました。
打鍵の深さや指先の支え、ペダルの使い方を工夫することで、
やさしい音の中にも芯のある、クリアな響きを作ることができると思います。
ぜひ、ホールの空間の中で「自分の音がどこまで飛んでいるか」を意識してみてください。
そして、このようなホールで演奏すること、人に聴いてもらうこと、
その特別な「生の経験」をこれからも大切にしていってほしいと思います。
YouTubeや録音で演奏を聴くことも勉強になりますが、
実際のホールでピアニストやオーケストラの生の響きを体感することで、
音の立体感や広がり、間の取り方など、
楽譜だけでは学べない多くのことを感じ取ることができます。
そうした経験は、必ずみなさん自身の演奏にも生きてきます。
これからも音楽を幅広く楽しみながら、一歩一歩学びを積み重ねていってください。
またどこかで、みなさんの演奏を聴かせていただける日を心から楽しみにしています。
