桜が咲きましたね
先月 部屋の片付けをしていて
年代もののカセットデッキが出て来ました
私が中学生で長期入院をしたときに
「こんな時こそ良い音楽を聞きなさいね」
祖父母がプレゼントしてくれたもの
ベートーヴェンピアノ・ソナタ全集
(バックハウス演奏)のカセット付きでした
病室に回診にいらした先生や看護師さん達が
ひと目見て「わあー 大きな器械だね!」
と驚いていましたっけ
「このデッキ まだ生きてるかしら?」
電源を入れてみると
おおーーー!
うごくじゃないか!
入りっぱなしのカセットテープは延びきって
ギュイーンとなっていたけれど、録音当時に
練習していたSchumann=Lisztの「献呈」が
聴こえてきて しばし聞き入ってしまいました
自分の音がこんなに違和感なく聞けたのは
何年ぶりでしょう
音が耳から脳に直結するというより
耳からお腹にズシンと届いて味わえる音
と言ったらいいのでしょうか?
数十年デジタルの音に耳慣れていた私には
新鮮なおどろきでした
今は、若い人たちもCDのほかLPを聴いて
アナログの音を楽しむこともあるとか・・
デジタル音が当たり前になって久しく
なりましたが、どの世代にも共通する
自然な音を求める感覚が遺伝子レベルで
残っているのかな?と思ったりします
ラジオの音もはっきり聞こえるし
うん、この器械を処分しないで良かった
新しいカセットテープをどこかで調達して
自分の練習や
発表会曲のレッスンで役立てて
遊んでみようとワクワクしてます
松ヶ丘PianoClassブログ