こんにちは!近頃お昼を過ぎると暑いなと感じることが多くなってきましたね
4月から新しく3人獣医師が増えました
田邊梨沙先生、笹木貴也先生、亀山楓先生です
田邊先生
趣味は、映画鑑賞・晩酌・本屋に行くこと
好きなテレビ番組はポツンと一軒家・家ついて行っていいですか?・サスペンスだそうです!
笹木先生
趣味は、歌うことで特に80´sの洋楽を歌うことそうで、ゴールデン・レトリバーと
ラブラドール・レトリバーを飼っているそうです!
亀山先生
趣味は、舞台鑑賞で、文鳥を飼っているそうです!
これからどうぞよろしくお願いします
さて、今回は猫の糖尿病についてお話していきたいと思います。
皆さんは猫も糖尿病になってしまうことをご存知ですか
猫の糖尿病は、通常はインスリンに対する反応が悪いこと(インスリン抵抗性)
や、インスリン産生細胞の機能不全によるインスリン欠乏が原因
となって起こります。
糖尿病になると、エネルギー源である糖(グルコース)を必要とする組織や細胞に
糖が供給されず、体が糖をエネルギーとして十分に利用できなくなるのです
では糖尿病になるとどのような症状がみられるのかというと…
水を飲む量が増え、尿の量が多くなる。
フードの摂取量が増えるが、体重は減少する。
かかとを接地した歩き方をするなどの後肢の脱力がみられる。
などのこれらの症状がみられるようになります
インスリンについて
インスリンは、食物などから取り込んだ糖をエネルギー源として
細胞に取り込ませるといった働きをするホルモンです。
インスリンは、肝臓や筋肉、脂肪などの様々な細胞に糖を
取り込ませて、血糖値を下げる働きをしています。
糖尿病の猫は、この体内で生産されるインスリンの働きが不足している
ため、体外からインスリンを供給する必要があるのです。
糖尿病の診断は臨床症状だけではく、「血液検査」「尿検査」を
行い総合的に判断します。
血糖値測定
猫の血糖値の基準値は74−150㎎/dlです。※検査機関によって異なります。
この値以上を高血糖といいます。しかし、猫はストレスで高血糖に
なることがあるので、持続的に高血糖であることや、臨床症状、
尿検査、血糖値検査を組み合わせて総合的に判断することになります。
尿検査
尿検査で尿糖があるかどうかの確認ができます。
持続的な高血糖に加えて尿糖が出ている場合は糖尿病を強く疑います。
糖尿病の治療方法
猫の糖尿病の治療方法には、食事療法やインスリン療法を行います。
フードは、糖尿病に対応できる高タンパク質、低炭水化物の療法食を
使用するのが理想的です。食後の血糖値の急上昇を防ぐ特徴があり、
摂取カロリーが安定します。
食餌の内容と摂取量を安定させることは、適切な量のインスリンを
うつためにも重要です。
インスリンを投与する目的は、膵臓から分泌されにくくなった
インスリンを注射で補うことです。猫の糖尿病は、多くの場合
インスリンを用いた治療でコントロールできます。
血糖値をコントロールすることで糖尿病の症状を改善する事ができます
猫によっては、体内でインスリンを作れるまでに回復し、その後の
インスリン投与が不要になるケースもありますが、多くの場合
生涯インスリン投与が必要になります。
またどのくらいの量のインスリンをうつかは猫によって異なります。
さて、どうだったでしょうか。多飲多尿は他の病気にも当てはまります。
猫が水を多く飲むことは基本的には異常なことなので少しでも思い当たる
ようならご来院を
自粛で大変だと思いますが、コロナに負けないように手洗いをしっかり
するなど気を引き締めて頑張りましょう