猫の避妊・去勢手術 | 洋光台ペットクリニックのブログ

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動物の病気のことや病院の出来事などをお知らせします。

 

こんにちは。先週から、関東地方も梅雨カエル雨あじさい。入りをしましたね。

 

 

 

 さて、この時期は仔猫子猫を多くみかけるシーズンでもあります。

 

みなさまは避妊・去勢について考えたことあるでしょうか???

 不妊手術は子供をつくれないようにする。ことですが、それ以外にも避妊・去勢手術によって予防できる病気があります。

 

今回は猫の避妊・去勢手術と当院の手術までの流れについてお話をしたいと思います。

 

 

 

 

 ≪猫の発情期≫o(´v`)o茶トラ尻尾

 

 猫の性成熟は、個体差にもよりますがだいたい生後約6~9カ月頃に最初の発情がきます。

 

 メスは、2月から4月上旬、6月から8月の間に数回発情がきます。

 発情行動として、いつもよりも甘える仕草をみせる、いつも以上に家具などに身体をすりつけて回る、食欲がなくなる、しっぽの付け根をさわると前身を低くして腰を浮かせる、甘ったるい鳴き方をする、頻繁に陰部を舐める、トイレに行く回数が増える…などといった行動があります。

 

  オスは、メスのように決まった発情期はなく、雌の発情期に反応して交尾が可能な状態になります。特徴的な行動として、スプレーと呼ばれるしゃがんでするおしっことは違うマーキングをあちこちに引っかきはじめる猫が多くいます。しっぽをぴんと立てて、立ったまま壁やカーテン、家具に向かって垂直にスプレーを飛ばします。

 

 

 

≪不妊手術を行う時期≫

  不妊手術は避妊手術は発情期をむかえる少し前である生後6カ月頃と体重が2㎏以上を目安に手術を行うことが可能です。去勢手術は10ヶ月前後、スプレーの様子などにもよるのでご相談ください。また、猫により個体差もあるので獣医師に相談の上、適している時期を決めましょう。

 

 

 

≪避妊・去勢手術のメリット・デメリット≫

 

〜メリット〜

 

メスMe

・発情期の尿マ―キングや鳴き声を抑制 

・乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍の病気にかかるリスクを低減

 

 

発情すると、ホルモンの分泌により乳腺が刺激され、乳腺腫瘍になる可能性があります、猫の乳腺腫瘍はほとんどの場合は悪性で死に至ることもあります。最初の発情の前に避妊手術を行った場合、かなりの確率で乳腺腫瘍を予防できることができます。

 

 

 


 
オス(`-ω-´)

・攻撃行動やスプレー行動を抑制

・喧嘩による咬傷が少なくなり、FIVFeLV感染リスクを低減

・精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲の腫瘍、会陰ヘルニアなどの前立腺疾患の発生率を低減

 

 

 

 

〜デメリット〜

 

・雌雄ともに肥満WARNING

 

※避妊・去勢後はホルモンの影響や発情行動でエネルギーを消費しなくなるので太りやすくなります

ポイント。手術後は避妊・去勢手術をした猫用の低カロリー食をおすすめしますポイント。

 

 

 

 

 

 

 

注射≪手術の流れ≫病院

 

手術日の予約を取る

 初診でも手術の予約も取ることは可能ですが、手術を受ける前に一度診察に来院されることをお勧めします。

 

 

手術前日

 ごはんは夜の12時まで、お水は手術当日の朝の7時まで可能。

 その後は手術で麻酔をかけるため、絶食絶水でお願いします。

 

 

 手術当日

 朝の9時から10時までに来院をお願いします。診察後、お預かりをし、お昼頃に手術を行います。

 手術後、入院することなく日帰りで帰ることができます。夕方4時頃に当院にご連絡をお願いします。麻酔の覚め具合によって、お迎え時間を決めさせて頂きます。

 

 

お迎え 

術後は傷口を舐めないように洋服やエリザベスカラーをしています。傷口の炎症を抑えるため抗生剤の薬を内服させて頂きます。

 

 

術後2〜3日目

 傷口の様子を診察させて頂きます。傷口がきれいであれば、その後はご自宅で様子を見ていただきます。

 

 

 

 

 

☆☆☆お知らせ☆☆☆

先日、里親さん募集をしていた猫ちゃんたちは飼い主さんたちが決まりました☆ミ