こんにちは、上地です
大好きな金木犀の香りも落ち着き、なんだか急に寒くなりましたね
春から夏にかけてわんちゃんの予防のシーズンでしたが、来院数も少し落ち着いてきました!
猫ちゃんにとってはちょっとストレスだったかもしれません
さて、わんちゃんの来院が少なくなってくる時期を利用して、猫ちゃんの健康診断はいかがでしょうか
わんちゃんはフィラリア症予防を始めると同時に健康診断を行う子が多いのですが、猫ちゃんはいつしたらよいかちょっと迷ってしまいますね。しかし、今回この時期にこんなお話をしたのは、検査を依頼するの検査センターでもお得な血液検査セットが行われるようになるからです
セット内容には全身的な内臓機能にプラスして、ウイルス、中高齢の猫ちゃんに多い甲状腺機能などのチェックが行えます。
ウイルス・・・FIV(猫エイズ)、Felv(猫白血病ウイルス感染症)
猫ちゃん同士で感染するウイルスです。猫ちゃんの中にはキャリアという健康状態に問題がなさそうに見えても、ウイルスを持っている子がいます
新しく猫ちゃんを迎えようと考えていたら、一度チェックしてみてはいかがでしょうか
陽性反応が出た場合、飼育環境を見直したほうが良い場合もあります。
甲状腺機能・・・
甲状腺は体温などの体のバランスを正常に保とうとするホルモンが出させる場所です。その機能が損なわれると、ホルモンが過剰に分泌されたり、または不足し様々な症状が現れます。
例えば、突然大きな声で鳴くようになった、老猫なのに活発・興奮するようになった、食べているのに痩せてきた、水をたくさん飲む、身体の毛が薄くなってきたなどの症状が見られたらホルモンのバランスが崩れているかもしれません。
特にホルモンを過剰に分泌している場合、発見が遅れれば心臓へ負担をかけ命にかかわる場合もあります。
わんちゃんに比べて健康診断の機会が少ない猫ちゃんたちですが、検査してみると異常値が認められることは少なくありません食欲不振などの症状が出る前に、ウイルス感染や内臓機能の低下を知っておけば、今後の生活スタイルの改善や健康状態を管理する意識を変えることができ、未然に防げる病気もあるかもしれませんね