薬の正しい使い方 | 洋光台ペットクリニックのブログ

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動物の病気のことや病院の出来事などをお知らせします。

こんにちは、北見ですさくら。

新年度になりましたね!狂犬病の予防接種も始まっていますビックリマーク接種をご希望の際は、横浜市から送られている三連用紙を忘れずにお持ちくださいね。


来月にはフィラリアの予防も本格的に始まってきます!皆さんは昨年、毎月しっかりとお薬を飲ませられましたか?フィラリアのお薬を飲ませることは、ただ予防をするだけでなく、今後病気や怪我をしてしまって治療として内服薬を飲ませなくてはいけなくなってしまった時のための練習にもなりますポイント


今回は「薬の正しい使い方」についてお話したいと思います。


お薬を使うとき、皆様に守っていただきたい点がいくつかあります。


1*用法・用量を守る


薬は、獣医師から指示された用法・用量を守って使用しなければ、十分な効果が得られなかったり、思わぬ副作用を起こしてしまうことがありますうさぎ


2*投薬時間を守る


投薬時間も大切です!こちらも指示された時間に飲ませないことで、効果が得られなかったり副作用を生じることがあります。しかし、うっかり薬を1回分飲ませ忘れてしまっても、慌てて2回分まとめて飲ませないでください。投薬時間をあまり過ぎていなければ気づいた時に飲ませても良いですが、次の投薬時間が近い場合は1回分抜いてもやむを得ません汗


⦅投薬時間の目安⦆


丸食前(食欲増進を目的とした薬) → 食事の30分くらい前


丸食間(胃腸薬や漢方薬) → 食事のおよそ2時間前


丸食後(風邪薬などの多く) → 食後およそ30分以内


丸頓服(鎮痛剤など) → 症状が現れた時など必要に応じて


3*自分の判断で薬をやめない


症状が軽くなっても、まだ病気が治りきってないことがあります。飼い主さんの判断や獣医師以外の人の意見に惑わされて薬を中止するのは危険です注意ステロイド剤などのように、突然に投薬をやめるとかえって症状が悪化してしまうこともあります。


4*薬のやりとりをしない


似たような症状でも、全く違う病気であったりすることがあります。自分の飼っている動物に効いたからといって他の飼い主さんに薬を勧めたり、あげたりもらったりはしないでください。特に使用期限を過ぎた古い薬は、有効成分が少なくなっていたり、有害な成分が増えている危険性が高まっています∑!!

また、継続で同じ薬を飲まれている場合、薬のみでお出しできることもありますが、本来は薬事法により禁止されています。体調に変化がないからといって、長い期間薬のみの来院は続けず、連れていらっしゃれる時に診察を受けていただくようお願いいたします。


投薬に関して分からないことや不安なことがあればお電話でもかまいませんのでご相談ください。ペットの健康のために、決して自己判断で与えず、獣医師の指示に従って使用しましょうわんこ