こんにちは、北見です
涼しくて過ごしやすい日が続いていますね気温の変化でお腹を壊してしまう子も多いので、下痢や嘔吐など、体調の変化にはよく注意をしてあげてください。
さて、今回は「犬の噛み合わせ」についてお話ししたいと思います。
犬の噛み合わせには4つの種類があります。通常は口を閉じた時、上下の歯がわずかに重なる噛み合わせをしていますが、中には人間のように噛み合わせの悪い子もいます。
シザーズバイト(鋏状咬合)
犬の正しい噛み合わせの見本とされています
上の前歯の裏面に下の前歯の表面が接触している噛み合わせです。
レベルバイト(切端咬合)
上下の前歯端がきっちりと噛み合う噛み合わせです。
「水平咬合」とも呼ばれます。
アンダーショット(反対咬合)
下の歯が前に出ている噛み合わせです。いわゆる受け口のことです。ブルドッグではこの噛み合わせが標準とされていますフレンチブルドッグやボストンテリア、パグ、シーズーなどにも多くみられます。
オーバーショット
上の歯が前に突出しているため、下の歯と触れ合わない噛み合わせです。いわゆる出っ歯のことです。ドッグショーなどでは、オーバーショットは全ての犬種で認められていません
不正咬合は、基本的には遺伝によるものが原因といわれています。
また、「乳歯遺残」といって、乳歯が抜けずに残ってしまうことが原因で起こることもあります。乳歯が残っていると歯垢や歯石がつきやすく、歯周病を起こしやすくなるので、避妊・去勢手術をする予定があればその時一緒に抜いてしまうと良いです。
不正咬合の影響としては、噛み合わせが悪いために、ごはんを食べる時に口からこぼしてしまってうまく食べられないことがあります。しかし、軽い場合、またごはんを食べるのに支障がない場合には、実質的な悪影響はほとんどなく、通常の生活には全く問題ありません
ちなみに、我が家のシエルくんはアンダーショットです。
愛嬌があって可愛いですよね??ごはんや歯磨きガムも上手に食べて、特に問題なく生活しています!
自分の子がアンダーのためか、来院するわんちゃんでアンダーショットの子を見かけるととても可愛くてキュンとしてしまいます
ペットショップで引取りの際、中には噛み合わせについて特に話をしないところもあるようなので、外見などを気にする場合はそのあたりもチェックしておくことをおすすめします。