こんにちは北見です!
夏休み・お盆休みは皆様どこかにお出かけされましたでしょうか
私は暑い中のお出かけが苦手なので過ごしやすい秋が待ち遠しいです
さて、今回は「エコー検査」についてお話したいと思います。
どんな検査?
エコー検査(超音波検査)は、体の表面から人の耳には聞こえない超音波を当て、体内の組織にぶつかって跳ね返ってきたエコーを画像に映し出す検査のことです。主に心臓と腹部の検査に使われ、臓器の状態を見たり、腎臓や膀胱に石ができていないかなど見たり、様々な場面で活躍する検査です
見えやすいものとしては、レントゲン検査で見ることが困難な臓器の内部(肝臓・腎臓・甲状腺・乳腺など)、体液または臓器や組織の存在位置を知ることができます。
見えにくいものとしては骨や気体があります。骨は超音波をほとんど反射してしまうためです。そのため、骨に囲まれた脳や肺の病気は診断が難しくなります
特徴
痛みがない
麻酔をかけずにできるので動物への負担が少ない
レントゲンやCTのように放射線を使用しない
リアルタイムに画像を観察でき、その場で検査結果が分かる
色々な方向から観察が可能
検査の仕方
画面を見やすくするため暗いお部屋でエコーを当てます。動物の体勢は基本的には横向きに寝かせた状態で見ます。飼い主さんがいた方が安心する子は、お顔の方で声をかけたり頭を撫でてあげてください
プローブという端末器を当てて画像を映し出します。プローブと皮膚の間に空気があると上手く映し出せないため、検査する部位に検査用のゼリーを塗布したり、アルコールでよく湿らせます。場合によっては部分的に毛を剃って検査することもあります。
動物も長生きをするようになったことで、人間と同じように癌などの成人病が多く見られるようになり、健康診断的な血液検査では発見できないような病気も多くあります。犬種にもよりますが、8歳を超えてくると腫瘍などの成人病の発生率は高まります。「血液検査は毎年のフィラリアの時期に健康チェックを兼ねたものを一緒にしているけど、エコー検査は今までにしたことがない」という方は多いのではないでしょうか?言葉を喋らない動物は、病気発見時には手遅れになってしまうケースもたくさんありますので、定期的にエコー検査を受けてみてはいかがでしょうか