
2014年もあっという間に半分が過ぎてしまいましたね~




さて、今回は「ネコの爪とぎ」についてお話したいと思います。
ネコの爪は、前足に5本、後足に4本ずつあり、生後2ヶ月くらいになると爪とぎを始めます。“爪とぎで部屋がぼろぼろになってしまう”とお悩みの飼い主さんもいらっしゃると思いますが、爪とぎはネコにとって大事な習性ですのでやめさせることはできません

爪とぎの目的

爪でカリカリと引っかくことで表面の古いさやを剥がします。

爪の周囲にある「臭腺(しゅうせん)」から出る臭いや、足の裏の臭いをこすりつけて自分の場所であることを示します。

ストレスを感じた時に自分を落ち着かせるための転位行動。たとえば飼い主さんに構ってもらえないというイライラを解消したり、飼い主さんの関心を求めるために行うことがあります。

他のネコとのケンカに巻き込まれた時の攻撃のためや、危険な外敵と出くわした時に木に登りやすいように鋭さを保ちます。

爪とぎのしつけ・工夫
しつけや工夫次第で、爪とぎ自体をやめさせることはできなくても、じゅうたんや柱・家具などの爪とぎをしてほしくない場所での爪とぎをやめさせることはできるかもしれません

ネコの爪とぎのポイントは経験・場所・材質(種類)!

ネコは過去に爪とぎをしたことのある場所で爪とぎをする傾向があります。ですので、爪とぎを始める生後2ヶ月の頃に、しっかりと爪とぎ器を用意して、爪とぎをする場所を教えてあげます。爪とぎ器を気に入ってくれればそこでするようになるでしょう


ネコが爪とぎを好んでするのは目立つ場所やお気に入りの場所・物。爪とぎをされて困る場所には観葉植物や、鏡などのつるつるしたもの等、障害物を置いたり、爪の立たないシートを張ることで予防します。かわりにお気に入りの場所に爪とぎ器を用意してあげましょう。

ネコによって爪とぎ器の好みはそれぞれ違います。用意したもので爪とぎをしない場合は他の種類を試してみましょう。引っかかりが良いもの・安定感があるもの・マタタビの臭い付きのものなど色々ありますので、ネコちゃんのお気に入りを見つけてあげてください


爪切り
お外に出ないネコちゃんであれば、定期的に爪切りをしてあげることで被害を最小限に防ぐことができます。鋭く伸びた爪は、爪とぎによる家具への被害だけでなく、引っかかれてしまったり、そのつもりがなくても抱っこや体によじ登ってきた際に飼い主さんの体に刺さってしまったりと、怪我にもつながります

「ネコひっかき病」や「パスツレラ症」など、人間がネコに引っかかれたり咬まれたりすることでかかってしまう病気もありますので、爪は常に短く切っておくことをおすすめします。
また、年をとってくると爪とぎをしなくなるネコちゃんがいます。爪とぎをしないと、古い爪が剥がれず太くなった状態でどんどん伸びて巻き爪となり、肉球に刺さってしまうこともあります。この場合も定期的に爪切りをすることで防ぐことができます。最近爪とぎをしなくなったなぁと思ったら、爪が伸びすぎていないかチェックしてあげてください
