こんにちは、一年ぶりの獣医師湯藤です
一年ぶりの登場もこれで3回目、一年の経つ早さにびっくり&あせってしまいます
さて、一昨年・去年に引き続き、
今年も大阪で開催された動物臨床医学会という学会で発表してきましたので、ご報告します![]()
私が週に1回研修に行っている,麻布大学動物病院血液内科に来院した症例からまとめたもので
「犬の免疫介在性血小板減少症治療に関する回顧的研究」
という内容で発表してきました。
今回はなんと、血液疾患部門で賞をいただきました!

発表した免疫介在性血小板減少症という病気は、本来は自分の体を守る働きの白血球という細胞が、
自分の血液の一部である血小板という細胞を攻撃してしまう病気です
血小板は怪我をしたりして出血した際に、糊のような役割をして出血を止める細胞です。
その細胞が減ってしまうので、ちょっとしたことで内出血して痣ができたり、出血したりしてしまいます
そのせいで、貧血を起こしてしまったりする怖い病気です
今回の発表では、現在どんな治療が行われているかについてと、治療ごとの成績などをまとめて発表しました。
それぞれの子にあった治療法を選択する、決して怖い病気ではないという結果を発表させてもらい、色々なご意見や質問をしていただき、とても勉強になりました![]()
もう3回目の発表だというのに、受賞した気負いもあり、とってもかみかみの発表になってしまいましたが・・
日常的に診るような病気ではありませんが、洋光台ペットクリニックでもこの病気にかかって
治療中のわんちゃんがいます
その子も、発症時はとても重い状態でしたが、今は内服薬で元気に過ごしています
学会では、他の病院で働く先生がたの発表を聞いたり、新しい薬の説明を聞いたり、
勉強もしてきたので、診察に活かしていきたいと思います
最近はすっかり寒くなりましたね。
胃腸壊しの診察をする機会がとても多くなっています。
みなさん気をつけてくださいね

