こんにちは!北見です
あっという間に秋らしい気候が終わって毎日寒くなってきましたね!
皆様風邪など引かれていませんか?体調管理には十分お気を付け下さい
さて、今回は「エリザベスカラー」についてお話したいと思います。
エリザベスカラーとは、手足や体の傷を舐めたり噛んだり、目や顔の傷を引っ掻いたり、包帯やテープをつけている場合に、剥がしてしまったりしないようにするために首につけるものです。半円錐の形で、主にプラスチックでできています。名前の由来は、16世紀イギリスのエリザベス朝時代に衣服に用いられた襟に似ていることから来ているそうです
「カラー」や「エリカラ」などと呼ぶことも多いです。
カラーの必要性
昔から動物は舐めて傷を治すといいますが、舐めても傷は治りません。むしろ舐めることは口の中の雑菌を傷口にすりつけるようなもので、バイ菌が増えてしまったり、傷を治そうとしているものを舐めとってしまうため、傷が悪化してしまいます
また、傷の治療として塗り薬を使用する場合、薬を塗ることで余計に動物が傷口を気にして舐めてしまうケースや、目にできた傷や痒い耳などを引っ掻いたり擦ったりすることで二次的に傷ができてしまうケースなどもあります。そのため、カラーをして動物の動きを制限することで、治療を円滑にすすめることが大切なのです
注意点&アドバイス![]()
カラーをする際に注意する点や、色々な問題点について解決策をご紹介します。
カラーのサイズ
カラーから鼻先が出ているようだと傷口を舐めれてしまうので、鼻先が出ない大きさのサイズを選びます。ですが、大きさは合っていても首が細くてカラーが後ろにさがることで鼻先が出てしまうことがあります。その場合は、首(カラーの後ろ)にタオルなどを巻いて、カラーがさがらないようにするなどの工夫をしてみるといいでしょう
食事
カラーが邪魔をして思うようにご飯が食べられなかったり、カラーが嫌で食事どころではなく食欲が低下してしまうことがあります。2、3日すればカラー生活にすっかり慣れてしまう子も多いのですが、中には全く慣れてくれない子もいます![]()
その場合は、こんな工夫をしてみてください。
食器の高さを上げる
ご飯を手からあげてみる
食事中はカラーをはずす
フードをふやかしたり温めてみる
お散歩
周りが見えにくくなるのでなるべく障害物のないコースを歩くようにしましょう。また、臭いも嗅ぎにくくなるので排泄を我慢してしまうことがあります。食事中と同様に、カラーをはずした途端気にするなどの様子がなければ、お散歩中もカラーをはずしてあげても良いと思います
外耳炎や毛玉
カラーの内側は通気性が悪くなるので、耳が汚れやすくなります。また、カラーと接触している部分は毛玉になりやすく、すれることで皮膚炎を起こしてしまうこともあります。耳のチェックやブラッシングをこまめにし、あまりすれるようならカラーの装着部にクッションになるものをつけたり、包帯やバンダナなどで保護してあげるといいでしょう
去勢手術の時などにもしカラーを購入したら、今後もなにかの時に使うことがあるかもしれないので、捨てずに取っておくといいですね![]()