こんにんわ
春ですね!花粉も落ち着いてきて、浮かれ気味の上地です
満開の桜もいぃですが、散る桜も素敵ですよね
さて、私が当院で働き始めて、5年がたちました。
仔犬だった子が立派な成犬に、逆にぴちぴちだった子がお歳を感じるように
なってきました。
歳を重ねると目に見える変化が現れ、心配事も増えますね
その中で今回は目が白くなってきたときのお話にします。
目が白くなってきてまず聞かれるのは「白内障ですか?」ですが、
目が白くなるのはそれだけではありません
白内障のような病気、怪我などの外傷、加齢による症状様々です。
それらについて簡単に触れていきますね。
白内障
白内障は目のレンズの役割をする水晶体という部分が白濁する病気です。
初期には暗い所から見えなくなり、その程度が進めば進むほど白く濁り視力障害が
現れます。
原因・・・遺伝性、加齢性、外傷性、ほかの病気からの続発性など
若いうちに発症した場合は、外科的処置を行うことで視覚を取り戻すことができますが、専門的な技術、設備が必要なため当院では行っておりません
外科的処置以外では、視覚を取り戻すことができず、進行を遅らせるような治療と
なります
怪我
怪我などで目の表面の角膜に傷ができると白く濁ります。
ぶつかったりひっかいて傷つくこともあれば、お歳をとって涙の量が減り、
目が乾いて傷つきやすい(まつ毛など)こともあります。
適切な治療をすれば部分的に白く残ることはありますが、視覚に影響はなくなります
加齢
お歳を取ってくると核硬化症という症状が現れます。
これは白内障と同じく水晶体が白っぽくなることですが、白内障と違い、視覚がまったくなくなるわけではありませんが、暗い所には弱くなります。
よく先生たちが飼い主さんにお話しするのが「すりガラス越しに見たかんじ」だそうです。
白内障のような病気ではなく老齢性の加齢とともに現れる症状なので、お年頃なんだなということを受け入れ、生活に支障が出ないように助けてあげられるといいですね
動物は以前お話ししたように、人に比べると視力は低いですが、その低さが普通で
あり、その低さに頼って生活しています。それが見えなくなってくればいくら嗅覚聴覚が
優れていても、生活に支障が出てしまい、ぶつかったり、つまづいてころんでしまう
こともあるでしょう
そんな動物たちが少しでも生活しやすくなるように
ぶつかっても傷つかないように角をなくす
ご飯が食べやすい高さにする
入り込んでしまいそうな隙間をなくす
外が明るいうちに散歩に行く
つまずきそうな段差をなくす
など 工夫できるところはたくさんあります
歳を取ることは抗えないことで、動物は人より早く歳を取ります。ちょっと前まではと思うことがたくさん出てくるかもしれません。
それでも、日常の変化を見逃さず、その都度対応していければ、きっと有意義な生活が送れるでしょう