肛門腺について | 洋光台ペットクリニックのブログ

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こんにちは!北見ですケアベア
やっと秋になったと思っていたらもう11月!朝や夜はとても寒いですねさむいくまブルブル
気温の変化のせいか風邪が流行っているようですが皆さんは体調を崩されていませんか?
わんちゃんにとっては過ごしやすい季節ですが、皆さん温かい格好でお散歩に出かけて下さいねはな。

さて、今回は犬や猫の「肛門腺について」お話したいと思います。

皆さんはわんちゃんやねこちゃんの肛門腺をご自宅や病院等で定期的に絞っていますか?



1 肛門腺とは

肛門の左右に1つずつ、悪臭のある分泌物を溜める袋があります。
これを肛門腺(または肛門嚢)といいます。
わんちゃんやねこちゃんはこの臭いを嗅ぎ分けて個体の情報を読み取り識別を行います。
通常はうんちをする時に一緒に出てくるものなのですが、小型犬や老齢の子で力む力がなかったり、肛門嚢が粘土状であったりして自分で出せない子もいます。放っておいてたくさん溜まってしまうと、化膿や炎症を起こしたり酷い場合は破裂してしまうこともあります注意なので、人の手でしっかりと絞ってあげる必要があります。


2 絞るタイミング

肛門腺を絞る目安はだいたい1ヶ月に1度くらいが良いでしょう。
(トリミングに行っている子はその時に絞ってもらっていると思いますはーと
ですがその子によって溜まりやすさが違うため、絞ってほしいサインを出していないか観察をしてあげてください。

肛門腺が溜まってくると、しきりにお尻を気にして舐めようとしたり、尻尾を追ってぐるぐる回ったり、お尻を地面に擦りつけて歩いたりすることがあります。
このような行動が見られたらそれは絞る時期が来たというサインですにこ


3 絞り方

1.尻尾を片手でなるべく垂直に持ち上げます。
2.肛門のちょうど4時と8時にあたる位置にティッシュなどをあてて指で押さえます。
3.押さえたところを下から上に押し上げるようにして絞ります。
4.ティシュやトイレットペーパー等でお尻をきれいに拭き取ります。
 注 絞ったものがピュッと飛んでくることがあります!
    とても臭いがきついものなので、手や衣服・覗き込んで顔についたりしないよう注意してください!
    
ある程度グッと力を入れないと絞れないのですが、強く押しすぎてしまっても皮膚を傷めたり炎症の原因となってしまうため、力加減が分からなくて最初は怖くてなかなか上手く絞れないかもしれません。そんな時は1度病院に連れてきて獣医師にご相談下さい。直接絞り方をお教えします。

肛門腺の固さや質はその子によって様々なので、中にはとても固くて絞りにくい子もいます。
また、お尻を触られるのを嫌がってしまって絞れないという方もいらっしゃると思います。
このような場合も無理をせず、動物病院に連れて行って絞ってもらいましょうshoko