みなさんこんにちは![]()
夏が終わった!と実感できる日は来ませんが、短くなった日や空をみると、秋かな?と少し感じられるようになりました。
大好きな金木犀
が早く咲かないかと、いまかいまかと待っているウエチです
さて、みなさん突然ですが、おうちの子のうんちから虫が現れたことはありませんか?
わんちゃん猫ちゃんには皮膚に住み着くノミやマダニのような外部寄生虫と、消化管などの体内に住み着く内部寄生虫がいます。
そのなかでも今回は今まで紹介したことのない、そしてよく見られる回虫、瓜実条虫、コクシジウムについてお話します。
回虫(犬回虫、猫回虫)
回虫は白い素麺のような糸状の寄生虫です
成虫は基本的に小腸に寄生し、感染すると下痢や嘔吐などの症状があります。
(仔犬、仔猫の場合、栄養素を奪われてしまうため、成長不良、貧血、栄養失調になることがあるようです。)
検査は糞便検査を行い、虫卵が発見された場合は駆虫薬
を飲ませます。
しかし、回虫卵は生存力が強いので、一度駆虫しても環境(生活環境、散歩コース)そのものを改善しなくては感染を繰り返してしまいます
疑わしいところがないか検討してみてくださいね
感染経路は虫卵を経口摂取することによって感染します。
(いつ、どこで!?
と思うかもしれませんが、散歩中での縄張りチェック、毛づくろいなどが考えられますね。)
また、生まれたばかりの子でも、お母さんの胎盤を通しても感染します。
瓜実条虫
瓜実条虫は黄白色の米粒のようなもの形の寄生虫です
本来は米粒が繫がった長い寄生虫ですが発見されるときはほとんどがバラバラです。
通常の糞便検査では虫卵は発見されません
うんちの中、肛門の周り、寝床で発見されることが多いようです。
小腸に寄生し少数寄生ではほとんどが無症状、多数寄生で下痢や削痩を引き起こします。
感染経路は、ノミを経口摂取することによって感染します。
つまり、瓜実条虫が発見されたら、駆虫薬を飲ませると同時にノミの駆虫も必要でしょう。
コクシジウム
原虫といわれる寄生虫で小腸に寄生します。
原虫はとても小さいので、糞便検査でのみ発見されます。
感染すると子犬、子猫の場合、下痢や元気消失、脱水の症状がみられますが、健康な成犬
、成猫の場合無症状のこともあります。
感染経路は経口感染です。駆虫には数週間の投薬が必要となります![]()
糞便検査で発見できない場合があります 
寄生虫が未成熟・・・宿主の免疫により寄生虫が未成熟のため小腸に到達できず、卵の検出ができない場合があります。
検査時期が早い・・・感染したと思われる時期にすぐ検査しても、感染卵が成虫に達していないと卵は 検出されません
他にもいろいろな寄生虫がいますが、よく見られる種類を紹介してみました。
体の中に寄生虫がいるなんて
と、驚くかもしれませんが、適切な治療を行えばきちんと退治できる寄生虫です。
思い当たる症状や、うんちの中に虫を見つけたら、驚かれるかもしれませんが、慌てずご相談ください。