ガチャンガチャン(開錠の音)
「はい。はいるよー。」
ドンドンドン(足音)
「また夜中に入ってきたよ。眠いのにうるせーなー」
酒の匂いがしたので僕はまた酔っ払いが入ってきたんだと思った。
。
「まあいいや」
とりあえず無視してもうひと眠りする事にした。
しかし酒の匂いが強烈過ぎてすぐに目が覚めてしまった。
ファックメーン
目を覚ますと横には肌色のロングシャツを着て体育座りをした坊主のおっさんがいた。
顔はギャンブルで全財産失って途方に暮れているくらい暗い顔をしていた。
「お父さんどうしたんですか?」
「いやーわからないんですよねー」
「いや分からないわけないでしょ。なんかしたからここ来たんじゃないんですか。なにしたんですか。」
「。。。」
「痴漢したみたいです」
(いやっみたいですってすごく他人事だな 笑)
「え、じゃあ気付かぬうちに痴漢してたんですか」
「はい」
「なるほどー。お父さんの手は酔ったら痴漢するように純正でプログラミングされているんですね?」
「いやっそういうわけでは・・・」
「ちなみにどういう経緯だったんですか」
警察によるとこうだ。
ハゲのお父さんは京浜東北線に乗って終電で桜木町から大宮に向かっていたらしいいたらしい。
すると西日暮里で被害者の女性がお父さんと同じ電車に乗り、運の悪いことに酔っぱらうと痴漢をするようにとプログラムされた変態の前に立ってしまったのだ。
そこからお父さんの暴走モードが始まった。
僕は痴漢と言っていたものだからてっきりお尻を触ったとかせいぜいその程度だと思っていた。
しかし事実は僕の想像の斜め上を行くものだった。
お父さんは何を思ったのか
目の前に立っている女性のお尻を両手で押さえ自分の頭を女性の股間あたりにグリグリし始めたらしい。
オーマイガー 。。。
想像するとヤバさがわかるだろう。
僕はその話を聞いてお父さんは並みの変態ではないことを確信した。w
僕が出逢ったお父さんはチャンピオンズリーグで戦えるほどの世界屈指のド変態だった。。。
オーゴッシュ
その被害女性には申し訳ないが肌色のセーターを着たツルピカのおっさんが女性の股間に後頭部をうずめている所を想像すると
「もうそれじゃん」
と笑うしかなかった。
この話にはまだ続きがあるが、
続きはまた次回話そうと思う。