タイトルのメトミニーとは、アイデア大全by読者猿

『43個目の発想法「幸田露伴のメトニミー(換喩)」』からの引用である。

 

 

成功者の真理に迫る:幸田露伴の“運”哲学 渡部昇一(上智大学名誉教授/英文学者・評論家) Wikipedia:ja.wikipedia.org/wiki/渡部昇一

 

◎運を軽く見るなかれ

作家・幸田露伴は、“運”について独自の考えを持っていた。一般的には運とは偶発的なもの、あるいは責任逃れの言い訳のように扱われがちだが、露伴の視点は真逆。彼は運とは、人生における姿勢や態度で左右される「引き寄せの力」であると主張する。

◎反省する者が運を引き寄せる

メトミニーでもお馴染みの露伴によれば、偉業を成し遂げた人物ほど、自身の過ちを冷静に自己責任として捉える傾向があるという。誰かに責任を押しつけることで一時的な心理的安心を得ることは可能だが、そこから得られる成長は皆無。逆に、失敗の本質を自ら掘り下げることによって、知恵や向上心が養われる。

 

◎運命の紐のたとえ話

露伴は運のメカニズムを「紐」に例える。触れると痛みを伴う“金属製のごつい紐”を辛抱して引き続けると、やがて大きな運が訪れる。一方、“絹のように滑らかな紐”は快適だが、引き寄せるのは不運。心地よさに甘んじている者には、大きなチャンスは巡ってこないのだ。

 

◎幸運は自ら作るもの

「運は自分の姿勢が形作るものだ」と露伴は語る。“自責で反省を重ねることが、人間としての進化につながる”という論理は、現代でも通用する普遍的な成功法則である。

 

こぼれ話①:露伴の娘・幸田文も運に敏感だった?

露伴の娘である小説家・幸田文は、「日々の習慣が人生を変える」という母譲りの哲学を持っていた。彼女は“箸の持ち方”ひとつで人の品格まで見抜けると断言。こうした日常的なこだわりもまた、小さな運を積み重ねる手段なのかもしれない。

 

こぼれ話②:福沢諭吉の「運命は自ら開く」哲学

福沢諭吉(啓蒙思想家)は、「努力しない者に運は訪れない」と説いた。露伴とは異なる語り口ながら、運に主体性を与える点では共通している。実は多くの明治の偉人たちが“運”を単なる偶然としては捉えていなかったことが興味深い。

 

🍺 “酒仙”と呼ばれたほどの酒好き

  • 晩酌は日課で、ビール・清酒・ウイスキーなど何でも嗜んだ。

  • 最期の数日前、「ビールが飲みたい」と言い、家族が苦労して入手。吸飲器で一口飲んで酔い、静かに息を引き取った。

  • 娘・幸田文は「父の霊前に酒瓶が並ぶのは景気のいい眺めだった」と語っている

 

ちょっと おしゃべり:運がいいと感じる人の行動パターン

心理学の研究によると、「自分は運がいい」と思い込んでいる人の多くは、感謝日記をつけている、挨拶を欠かさない、靴を揃えるなどの細かなルーティンを大切にしているそうです。こうした“さりげない規律”が、意外にも運を引き寄せる鍵かもしれません。

 

 

 

 

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