命の輝きとよさこいの舞

堀内志保(元「がんの子供を守る会 高知支部」代表)が語る娘の詩織との実話。詩織は幼い頃に重度の悪性腫瘍を患い、治療に向き合いながらも、自らの「踊りたい」という願いを強く持ち続けた。告知されたわけではなかったが、母の活動から病の深刻さを自身で感じ取っていったという。

そんな詩織が心惹かれたのが、高知の有名なよさこいチーム「ほにや」。7歳の誕生日を迎える頃、病院のベッドの上でよさこいへの憧れを語り、体育の授業すら見学にまわされる体調ながら、「踊ってみたい」と願い続けた。

母の覚悟と、娘の選択

「ほにや」は毎年数々の賞を受ける、踊りの振付がハードなトップチーム。娘の体力では炎天下の祭りでの演舞は命の危険があるかもしれない。だが「死んでも構ん、踊りたい」と訴える詩織のひと言に、母は心を動かされた。

母はチームの社長に「倒れても構わないから、やらせてあげてほしい」と懇願。合格の知らせを受けた時には、事情を伏せて申し込んでいた手前、胸がつまる思いだった。

7歳の踊り子、祭りへ

練習では誰にも特別扱いされず、詩織は自ら窓ガラスを鏡代わりに練習を重ね、驚くほどの集中力を見せた。よさこい祭り本番では、選抜150名の中に入り、メインストリート・追手筋で堂々と舞った。

母が涙したのは、その姿に病気や不安ではなく、「命の煌めき」を感じた瞬間だった。

こぼれ話:よさこいと病院内チーム

近年では病院内で患者のための小規模よさこいチームが発足する事例もある。医療スタッフも踊りに参加し、患者と共に演舞を楽しむ取り組みが広まりつつある。病と向き合う人たちの心を少しでも軽くしたいという想いが、踊りという形で実を結んでいる。

こぼれ話:ダンス療法の可能性

アメリカの小児がん支援団体では、「ダンス療法」が子供たちの回復に良い影響をもたらすと注目されている。身体運動によりエンドルフィンが分泌され、ストレス軽減と心の安定が期待できるという。詩織のような事例は、こうした科学的視点と文化的背景の両面からも再評価されるべきだろう。

ちょっと おしゃべり

「よさこい」って、実は高知発祥ではあるけれど、今や全国で様々な形にアレンジされて踊られています。東京の駅前でも夏になると突然始まることがあって、道ゆく人が思わず足を止めて見入ることも。踊りって本当に人を引きつける魔力がありますね。

詩織の姿は、命の尊さを象徴していました。病気と向き合う勇気、何かに挑む決意。読んだ人の心に響く物語です。堀内氏の活動やプロフィールについての詳細は以下をご参考ください: がんの子供を守る会 高知支部https://www.ccaj-found.or.jp/

 

 

🧃ちょっと余談ですが…

高知のよさこい祭りって、エネルギーが爆発してるようで実は秩序があるんですよね。個性のぶつかり合いの中でも、伝統の「正調よさこい」は、静かで優雅な振り付けが特徴。しかも参加者が毎年進化していて、昔ながらの振りもリメイクされてるって知ってました?

 

ちなみに詩織ちゃんが自主練で使っていた“窓ガラス鏡練習法”、実はプロのダンサーもやってる裏技なんです。反射の角度がリアルな照明に近いから、意外と効果的なんですって。

 

 

 

 

 

●株歴50年超のプロが今、買うべきと考える銘柄

http://piza.stars.ne.jp/