人混みであって、人塵ではないよ | たいしてふつうのこと

たいしてふつうのこと

なごやみなと「夜空に星のあるように」できごとひとりごと

久しぶりに地下鉄道を使う。
構内車内の
完璧に当たり障りの無い
アナウンスが妙に気になる。
命令口調か赤ちゃん言葉やったら
面白いのに。。

「金山」へ行く。
以前、耳にした洋食屋で
ハンバーグを喰いたいと思ったが
歩けども歩けども
店をみつけられず
どうでもよくなり
ポッカの自動販売機。
コーンスープ缶で済ます。
やはり最後の2、3粒に
手こずった。

再び地下へ潜り
「矢場町」へ。
帽子がほしい。
黒の中に赤いステッチが入った
ニット帽がほしい。
何軒か見て回る。
求めているものに
近いものすらみつからず。。

気持ちを切り替え
タワーレコードへ。
ブラジル映画「スエリーの青空」のDVDを買いに。
(孤独と貧困の中、
肉体を犠牲にしながらも
決して未来をあきらめない
シングルマザーを描いた秀作。)
先週来たときに1本だけあったので
こんど来たとき買おうと決めていた。

ない。

どこにも
ない。


外にでて煙草を1本。
粒入りのおしるこも1本。
こっちも
コーン同様やった。


人混みのなか
ビラビラのグヂグヂで
ギロギロの、
いまにも
胸の谷間から
エイリアンの赤子が
飛び出してきそうな
斬新な格好をした
若いカップルの
おんなのほうが
煙草をポイ捨てする。

そのモリモリの茶髪で
揉み消して
吸った分だけ
突き差しときゃいいのに。。


素直に帰ろうとおもった。


当たり障りの無い
アナウンスをききながら帰宅。
(耳元でエロく「受け身調」
で囁くようなやつでも面白いとおもった)

11:30から18:30まで
きっと何千の人と擦れ違ったりしたが、

咳をしたくらいだ。
ひと言も喋ってない。

ただそれだけ。

いまから職場へ行って
誰かと
他愛もないことを喋ろう。



帽子の神様。
「個性とファッション」の融合