皆さまこんにちは。

 

さて、今一度、思い出したい、

『夜明けの光芒』のこと。

 

ニュース映像で流れましたね。

ありちゃん=ピップがエステラの腕を

ガシッ❗とつかんで引き寄せて、

ギュッ😆…❗というあの場面。

素敵ですよね〜✨✨

早くBlu-rayが出ないかなぁ✨

 

梅芸の配信は観られなかったのですが、

ご挨拶でありちゃんからBlu-ray収録の

お知らせが無かったとか?

…少々不安になっております。

きっと言い忘れたんだよね👀❔

 

さて。

『夜明けの光芒』が終わってしまい、

抜け殻状態だったので、

ヅカ友Aさんから教えてもらった、

『大いなる遺産』映画版を観ました。

 

とっても素敵な映画でした✨

2012年版。絶対にオススメです✨

 

まず驚いたのが、本を読みながら、

頭の中で想像していた通りの風景

 

映像が美しいです。

あー、テムズ河口の田舎ってこんな感じ。

(文章から想像していた通り)

怒りっぽいピップの姉も、そうこんな感じ。そして何より…ジョーが…

ジョーが、もう、そんな感じ❗

 

また、私が一番驚いたのは、ピップが

連れて行かれるサティス・ハウス(荘)。

…が、想像通り❗

ミス・ハヴィシャムの容貌と部屋の中も。

(ハヴィシャム役のヘレナ・ボナム=カーターさん、「あれ?ジェニー!魔女だ!」

…映画『BIG FISH』ではジェニファー・ヒル/魔女役をされていました。)

 

自分の脳内再現力が恐ろしくなるほど…

…ではなく、ディケンズの書く文章に、

それを読む側に登場人物や情景の全てを

細かく想像させる力があるのだと思いました。

 

映画にも度々出てくる沼地の河口。

最初、ピップはそこでエイベル・マグウィッチ(プロヴィス)に遭遇し、

また物語の後半、の中にもありましたが、エイベルとコンペイソンが激しくもみ合いになる…

映画では泥まみれになって戦うのですが、

そう、そんな感じ。

 

その沼地、一体どんなものかというと…



 

 

◆テムズ川

  18世紀にロンドンがイギリス帝国の貿易の中心

となり、テムズ川は世界で最も交通量の多い河川

になった。

  1878年9月3日の夜にイギリス史上最悪の川での

事故が発生する。遊覧船プリンセス・アリスと

石炭運搬船バイウェル・キャッスルが衝突し、

プリンセス・アリスは2つに割れて沈没する。

  700人以上が搭乗していたがそのうちの

少なくとも640人が水死した。

 

  この頃のテムズ川は工場からの排水や屎尿が

垂れ流しになり酷く汚染されていた。

  特に夏場のその臭いは耐え難いもので、

1858年の夏はあまりにも汚染が酷く「大悪臭」

(「グレート・スティンク」)と呼ばれた。

  テムズ川河口は良質のカキの産地であったが、

この頃の汚染によりほぼ絶滅してしまった。

  これ以後、川の汚染を押さえ込もうと様々な

方法が実施される。ジョセフ・バザルジェットの

設計した下水道がテムズ川の両側に設置され、

その中を通って海に廃棄されるようになった。

  その後、19世紀の後半から20世紀の中頃まで

無数の清掃プロジェクトが実施され、川には

生命が戻ってきた。現在では、世界の都市を

流れる河川の中で最もきれいな川の1つである。

 



イギリス旅行の経験がないので、

私は写真や図、文面から想像するしかないのですが。

 

それと、著作についての論評を探して

いたらこんな解説を発見。

とてもわかり易く書かれているので、

ぜひご一読🎵

【解説マップ】『大いなる遺産』何が面白いのか?あらすじから教訓まで考察します |【公式】MindMeister(マインドマイスター)

 

この中で特に共感した部分。

「ピップの恩人であるマグウィッチの

正体が明かされる場面は、

社会的地位による偏見と正義に対する鋭い批評を含んでいます。

ディケンズは、読者に対して、

外見や地位だけで人を判断することの危険性を警告しています。」

 

鍛冶屋に育ったピップは、

エステラとの出会いからロンドンの

上流階級への憧れを募らせ、

その地位やお金のあることが彼女に

近づく条件の一つであると思い始めます。

しかし最期には、そうではない(紳士とは心の在り方である)ことを、

幼少より一番身近に居たジョーを通して教えられることになります。

ありちゃんも千秋楽のご挨拶で

「(ピップは)気付けて良かった」

言われていましたね😊

 

その、映画で観るジョーが…

もう、表現のしようがないほど、

ジェイソン・フレミングさんの演技が

素晴らしく、所々で泣けてしまうほど。

 

少年ピップも可愛らしくて、
またそれに対するジョーの愛情が
画面のこちら側に伝わってきて、
それだけで既に冒頭から泣けてしまいました。
(歳のせいか涙もろくて泣いてばかり)
 
映画版での所々の台詞、小道具など、
公演でも同じような設定が見られました。
 
ピップとエステラが心を通わせ始めた
途端、それを感じたミス・ハヴィシャム
が顔を曇らせ、ピップに、
「もう来なくていい。」
(純粋な恋愛をされては困るから?)
と言って引き離す場面もありました。
 
と違う場面は姉の死に方。
映画では5年前に死んだ設定で省略、
ではオーリックという人物に襲われたときの怪我が元で寝たきりになって亡くなる…のだったかと?
 
公演では超イケメンの朝水りょうさん演じるジャガーズ氏が、
映画ではに忠実、太いオジサン😁
でも、とても良い人で、ピップにとっては恩人の一人。
「君は道を踏み外すだろう」
と、最初から既に予測されていました。
 
また、ハーバートが果物を持ってくる
場面が映画にもありました。
何より、ハーバート役のオリー・アレクサンダーさんが、
稀惺かずとさんと雰囲気そっくり!
凄くいい人感が滲み出ていました。
 
紳士クラブは、公演とは全く違っていて毎回大騒動。
あんなに次々とグラスを投げ割るとは🍷
の中で、エイベルを逃がす為に重要な
働きをする人物、ウェミック氏など、
宝塚公演には出てこない人もしっかり出てきました。
 
公演ではロンドンのピップの元にジョー
と姉が訪ねてきますが、
映画では姉は亡くなっている設定なのでジョーだけ。
そこでテーブルマナーのことをピップに
注意されるジョーが可哀想で見ていられませんでした😢
 
公演で「不慮の事故で」とされている
ミス・ハヴィシャムは、映画では
内容を再現し、衣装に引火して大火傷を
負い亡くなります。
その火を消そうとしたピップが重症を
負い、ハーバートが介抱する場面がでは描かれています。
 
テムズ川をボートで漕いで行く場面、
途中で見つかり捕まる場面、
エイベルが汽船に巻き込まれる場面。
映画では迫力ある映像で再現。
 
の最後では「長い年月がすぎ…」と、
ピップはハーバートが展開した事業の共同経営者となっていて…
久方ぶりにジョーの元に戻ったピップ、
そこに居たのは、幼い頃の自分…
まさに“ピップ”と名付けられたジョーの
息子。
ビディと幸せに暮らしていました。
再訪することになるあの家は、既に
取り壊されていて、敷地内にはエステラの姿。
「私たちは友だち」と言います。
そしてピップが、
「私は彼女の手を取り、ふたりで廃墟の敷地から出た」と終わっていきます。
 
映画では、宝塚の公演にもあったエステラの言葉、
「ゆがんだ心を元に戻したいの」
そして、ピップが、
「君は僕の一部だ」
「愛している」
と、意外にあっさりと終わります。

 

映画は2時間8分
宝塚の公演は2時間5分
 
時間はほぼ変わりませんが、映画版は原作にほぼ忠実な筋書きでした。
宝塚では、所々に歌を挟むので、あらすじとしては省略する部分が多くなりますね。
それがあっての宝塚歌劇団ですから、
歌を省略するわけにはいきません。
加えて、何より大切、
「うっとりするようなダンス」✨
 
これがあるから、観終わったあとに
宝塚を観た〜✨」と余韻に浸れるのだと思います。
 
そんなことで、私、まだ余韻に浸っております。
本当に素敵な公演だったなぁ…✨✨✨
 
🌟お読み頂き有難うございました🌟

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