皆さまこんにちは。

 

先日、剣幸さんのトップお披露目公演ということで録画していた月組公演の、

『ときめきの花の伝説
  −スタンダール作より−』

 

時々放送される、昭和の作品。

「NHK収録」作品は画質が良いので、録画してから保存の可否を決めています。

 

そんなこの作品。

始まりが、なんともザ・昭和!…な日比谷の風景。

 

 

その頃の東京を知らないので興味深い…

しかも、公演看板が…

 

 

↑これです😁!

昔はありましたよね、こんな看板。

看板屋さんがいて、手描きで制作されていた看板(これは手描きではなく転写?)

 

 

 その昔の話

 

「映画の街」として知られた東京の青梅市、時代と共に看板絵師も居なくなり、

観光の目玉として掲げられていた看板の老朽化も進んだため撤去され、

淋しくなった街並みを復活させようと動き出した人もいるようです。

 

 

青梅駅へは20年近く前、某自作品の展示を観るために一度行ったきり。

確か映画看板が至る所に掲げてあった…現在はどんな街になっているのでしょうか。

今、駅構内ではこんな看板が見られるそうです。

 

関西にいた時、地元の古い映画館へ

『ハチ公物語』を観に行きました。

その映画館にもそんな看板があったような。

入り口はお風呂屋さんのような、ペパーミントグリーンのタイル張りの壁(結構覚えている)

『今夜、ロマンス劇場で』に出てくる様な映画館でした😊

当時の映画館は当日券が当たり前で座席も自由。

前の人の頭でスクリーンが見にくければ移動も自由。

 

お一人様で観た『ハチ公物語』では大号泣、周りからも嗚咽が漏れ…

絶対に酷い顔だわ〜、と、終演後トイレに駆け込んだら同級生に遭遇。

彼女も涙と鼻水で、お化粧が薄かった私なんて比べものにならない程、

顔がぐちゃぐちゃの酷い事になっていて、

偶然の再会よりもその顔にビックリした記憶が蘇ります。

 


  柴田先生が語るトップスター像


話が完全に反れてしまいました。。。

 

ナレーターが、
「トップスターとはどういう人ですか?」と質問。
 
すると柴田侑宏先生が…
「まず、容姿の優れた人
 舞台のセンターに立ってお客の目を
 その一点に集められる人
 それがトップスターの条件の第一だと
 思います。」
 
「その次は歌うこと、踊ること、
 そして芝居をすること。
 俗に”三拍子”と言われて、これは
 レベル以上できなければならない。
 これが条件の二つ目でしょう。」
 
「ショーと芝居、洋物と日本物、
 どういう作品がきても
 それをこなさなければならない
 という条件が三番目にあるわけです。
 この三つの条件が満たされないと
 トップスターにはなれない。」
 
…と。
 
厳しいですが、昔も今も変わらぬ宝塚のトップスターの要件なのですね。
 
加えて他組のトップスターさんの写真。
「四つの組の四人のトップスター」について。

星組峰さおり
「一番安定して押しも押されもせぬ
 というトップになっておりますが、
 これと一番新しい、この二人が
 正統派と言えるだろうと思います。」
 
花組高汐巴
「明るい喜劇タッチのものもこなす、
 軽さ、そして時代もの悲劇もやる
 というようか大きさを持っていまして、
 割合とそこ(底?)の深い人だろうと
    言われています。」
 
雪組平みち
「一番身長がありまして男っぽい男役と…
 歌舞伎の世界で言いますと“立役”、
 そういうキャラクターですから、
 そういうものを充てがわれていくと
 思います。」
 
当時を知らない私には興味深いお話でした。
過去の録画で観たことがあるのは峰さおりさんの『哀しみのコルドバ』
出始めの歌唱が素晴らしく、足が長く抜群のスタイルが印象的でした。
 
「まず容姿の優れた人」
「三拍子が揃っていること」
「どんな作品もこなせること」
 
…やはり宝塚は厳しい💧
 
 
昭和から平成、そして令和になり、いわゆる“根性論”が通用しなくなったこの時代。
 
SNSの発達など社会が様変わりし、ますます複雑化するこの時代のなかで、
トップスターには上の条件に加え「カリスマ性」だけでは補いきれない
能力以上のものが求められるようになっている気がして、
また、三拍子のレベルも上がっているようで、いつからそうなったのか…?

時代と共に、宝塚のトップスターになる人の心身負担が以前より大きく重いものになっていることは間違いないのではと、
過去の映像を観る度に感じます。

それでも110年続いている宝塚という稀有な存在。
110年そこに居て、継続させていくことは並大抵ではない…
この先どのようになっていくのか見守っております。
世の中の動きにも呼応しながら、より良い方向へ進んでいって欲しいです。

私も、体力が持つ間はファンでいたいと思いつつ…
何よりも、まず財力を持たせなければ💧
 
🌟お読み頂き有難うございました🌟

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