皆さまこんにちは。
突然ですが。
『キャプテンハーロック』ってご存知ですか?
お若い皆さまは「何それ?」かもしれませんが…私は子供の頃にドハマりいたしまして…
アニメでは、今は亡き声優の井上真樹夫さんの低音イケボがまたハーロックのイメージにピッタリで、子供ながらに「ハーロック、格好良い!!!」と、あの頃から“虚構”の世界に没頭する癖があったようです😁
昨日はスカイステージで、
花組『ポーの一族』が放送されていて、ついつい最後まで観てしまいました。
凄いですよね、萩尾望都さんの、あの世界を見事に三次元化した宝塚。
これはもう本当に、世界でも類を見ない劇団です。
そういえば昔『ベルサイユのばら』が映画化されましたがご存知でしょうか?
カトリオーナ・マッコールさんがオスカル役の映画。
漫画で見ていた『ベルサイユのばら』。
1975年に宝塚観劇をした幼馴染からプログラムを見せてもらい、その三次元化にビックリしたわけですが。
(ベルばらにまつわるブログはこちら↓)
その1975年から数年後の1979年。
(記憶が定かでないので調べたら1979年でした)
『ベルサイユのばら』が映画化されるというので、
ブログに書いた幼馴染と観に行ったことを思い出しました。
登場人物を二次元でしか見たことが無い子供だった私が、宝塚のプログラムで三次元化されたキャストの写真を見た時に受けた感覚とは比べられない程、心底ガッカリした記憶。
宝塚での三次元化の何が素晴らしいかって、
・全員が女性でありながら
・ビジュアル・声・所作の全てに於いて
・ある意味本物より男性らしく素敵に
…見事に演じ切っているところ。
映画で観たオスカルは・・・
どこからどう見てもただの女性で、宝塚が如何に凄いかを物語っていました。
■何でも三次元化するの?
で、本題。
WOWOWで録画してあった、
『キャプテンハーロック』。
期待はしていなかったけど、こんなに酷いとは思いもしなかった…
最近、ディズニーも実写版が主流…けれどやっぱり、完全二次元のアニメの方が良い場合もある。
先日、宝塚大劇場に遠征する飛行機の中で観た『リトル・マーメイド』もかなりガッカリ。
えっ?…せ、せばすちゃん?
アニメでは表情豊かなセバスチャンが…
リアル蟹💧?
劇画は「夢」のままでいさせてくれます。
二次元だからこそ、残りの“一”は、リアル生活の中で生きている自分だけのもので、「夢」と置き換えながら観ることができる。
この残りの”一”がとても重要なのです。
なのに、録れていたハーロックは、そんな残りの“一”さえ壊してくるほど酷い世界観のビジュアルでした。
期待はしていなかったけれど、名作アニメを三次元化するとどうなるのか知りたかっただけなので、かなりガッカリしてすぐ削除しました。
■やっぱり凄い宝塚の再現力
宝塚の再現力といえば・・・
オスカル、アンドレ、フェルゼン、アントワネット…
他にも、原作に出てくる登場人物が、納得のいくビジュアルと発声で舞台上に存在してくれています。
宝塚を生で観劇するようになった頃に、花組トップに就任された柚香光さんのお披露目公演が『はいからさんが通る』で
「三次元の少尉?」なんて思いながらチケットを申し込んだら当選し、観劇したらビックリした話は何度か書いていますが✨
原作超えの格好良さに驚愕ですよね。
(その後、2017年・日本青年館での『はいからさんが通る』をスカステで視聴)
月組『応天の門』も、月城かなとさんの演技力と超絶ビジュアルで、原作とは別物の最強ビジュアルでした✨
雪組では、彩風咲奈さんのお披露目公演が『CITY HUNTER』と聞いたとき、
「えーっ!?どーなるの?」と思ったのも束の間、原作超えの格好良さ✨!
娘と二人で咲さんに、一気に魅了されました。
星組『柳生忍法帖』の柳生十兵衛もしかり。これは原作は知らなかったけれど、
礼真琴さんが役を演じると、とにかく何でも格好良くなる!
次回本公演『記憶にございません!』も期待しております✨
宙組『HIGH&LOW』も原作を知らなかったけれど、「イケメンが目白押しらしい」との噂。期待しかない超チケ難で、観ればやっぱり噂以上・期待以上のイケメン祭りの舞台でした✨
そして話が戻りますが、何と言っても
花組『ポーの一族』は、全ての登場人物が原作超え。
明日海りおさんのエドガーはゾクッとするほど美しく、柚香光さんのアランはまるで彫刻のよう、華優希さん演じるメリーベルはフランス人形そのもの。
つくづく、宝塚の再現力は素晴らしいと思います。
その舞台成功の裏には、演じるスターさん達の役作りへの拘りと努力、それを支えるスタッフさん達の、血の滲むようなご苦労があるのだと思うと、この歳になっても瞳を輝かせながら夢の一時を過ごさせて頂けることに感謝しかありません。
■自信と信頼があるからこそ
漫画やアニメで既にキャラクターのイメージが決まっている二次元作品を、三次元の実写版として宝塚が舞台化できるのは「彼女達ならできる」という自信と信頼があるからなのでしょうね。
『ベルサイユのばら』を初演するにあたり、劇団側や榛名由梨さんが苦悩を語られた番組の再放送(NHK)を観たことがあります。
その苦悩から成功を生み出した経験があるからこその、“宝塚”実写版の舞台の数々。
先ほど例に挙げた宝塚の作品は、私が実際に観劇した公演ですが、過去の作品でも圧巻の三次元化作品がありますよね✨
またいつか、録って保存するばかりでなくその録画を観る時間を持ちたいです💦
いやぁ、しかし・・・
あの「ハーロック」は酷かった💧
宝塚の作品でお口直ししなきゃ…。