大塚周夫さんのお通夜に
参列してまいりました
四十半ばの私が産まれる前から
業界の第一線で活躍されていた
大御所中の大御所ですが
お会い出来たのは幸運にも
意外と早く
私がまだ養成所時代に
お仕事を頂きはじめてすぐの頃
「スコア」という洋画の
DVD用吹き替え版で
本編を録る前に
特典映像の吹き替えを録るために
早目に現場に集められたメンバーが
マーロン・ブランド(大塚周夫さん)
ロバート・デ・ニーロ(野沢那智さん)
エドワード・ノートン(家中広さん)
監督の声(上田燿司)
でした
なんちゅう凄い現場に
僕を入れるのかと…
強烈でした
特典映像というのが
三人がバーで金庫破りの計画を
話し合うシーンで
ブランドが本当にお酒を飲んでいて
どんどん酔っぱらってきて
デ・ニーロとノートンが困惑しつつ
アドリブで合わせていくという場面
大塚さんの酔っぱらい演技が見事で…
朝一番の収録ですよ
しびれました
またあるときは
僕らのようなぺーぺーにも
昔の面白い話をして下さったり
キャスティングについても
顔が似てるから配役するなんて
不勉強だとバッサリ
それぐらい、どう演じるかに
こだわりと誇りを
持っていらしたのだなと
思いました
今日お通夜の会場で流れていた
数々の名場面を見て
アテにいってない
一本筋の通った
その人物が生き生きとしている
アフレコの業に感動し
いつかこうなりたい
こういう精神を
少しでも引き継いでゆきたいと
改めて感じました
慎んでご冥福を
お祈り申し上げます