せっかくの休みも雨降りだったので、DVDを観て過ごした。
「フルメタル・ジャケット」、「プラトーン」、そして「7月4日に生まれて」の三本。
全てベトナム戦争が題材の作品。もちろんハッピーエンドなんかない。非日常的で、ひたすらヘビーで陰惨な戦争体験が描かれている。

安保法案が参院で可決された。それですぐに戦争とはならないが、より戦場が身近になったのは間違いないだろう。

ビリー・ジョエルの「グッドナイト・サイゴン」、これもベトナム戦争が題材の作品。
俺が高校生の時に発売されたアルバム、「ナイロンカーテン」に収録されている。
「素顔のままで」や「ピアノマン」ほど有名ではないけれど、紛れもない名作中の名作。
訳詞をネットで検索して、上出来なパートをくっつけた。





僕らは新兵訓練所で魂の友として出会った
そして収容所から同居人になった
僕らはナイフのように研ぎ澄まされていた
命を投げ捨てるには、あまりにも若かった
僕らは飼いならされていない馬のように震えていた
そして数字をつけられた死骸となってプラスチック容器に入れられた
僕たちは素早く移動する術を学び、腕は重かったが腹部は締まっていた

僕らに故郷はなく柔らかな石鹸もなかった
送られてくるものは『プレイボーイ』、与えられるものはボブ・ホープ
僕らは深く穴を掘り、目にするものはすぐ撃った
そしてイエス・キリストに心をこめて祈った
景色を撮るカメラもなく、マリファナパイプを回し、ドアーズのテープを聞いた
夜になると、あたりは真っ暗闇だった
僕らはまるで兄弟同士のように、お互いにすがり合った
そして母親たちに手紙を書くと約束した

僕らはみんな一緒に倒れるのだ
僕らはみんな一緒にやられるのだ
僕らはみんな一緒に死んでいくのだ

チャーリーを覚えてるか?
ベイカーを覚えてるか?
彼らは少年の面影を残したまま、墓地に眠っている
誰が間違っていたのか?
誰が正しかったのか?
闘いの真っ只中では、そんなことは関係ないのだ

椰子の中、昼間は僕らの手中にあった
しかし夜は奴らの支配下にあった

そして夜はパリス・アイランドの6週間と同じくらいの長さに思われた
僕達は海岸線を守ってた
奴らは高地を死守してたんだ
そして、奴らはナイフのように研ぎ澄まされていた
奴らは僕らのモーターのうなる音を聞いていた
奴らは僕達のヘリの回転翼の音を数えていた
そして 僕達の到着を待っていた

僕らはみんな一緒に倒れるのだ
僕らはみんな一緒にやられるのだ
僕らはみんな一緒に死んでいくのだ