チェロ(ヴァイオリン)レベルアップ講座♪ -2ページ目

右肘について

<右肘について>

チェロを弾く時には、右手、左手、背中、腰、足など体の各部位が連動していますが、今日は右手について取り上げようと思います。
右手は大きく分けて、指先、手首、肘となるわけですが、これらには一本、芯が通っている必要があります。そして、その芯のまわりはとても脱力しています。
イメージとしては、バレリーナですね。
頭のつむじの上から糸で吊るされているような感覚です。
それを右腕全体で感じます。

その感覚をつかむトレーニングをやってみましょう。

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ゆっくり右腕を動かします。
そのときに、肘→手首→指先
の順で動くように意識してみてください。
肘が先導して、そのあとを手首、指先がついていく感じです。
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このトレーニングで肘が先導する感覚、そして柔軟性を磨きましょう。

あの有名なサッカー選手のジダンは、膝の柔らかさが飛びぬけているらしいです。
フィギュアの織田信成も他の選手に比べ、膝が柔らかいようです。

チェリストにとってはそれが肘にあたるわけです。
楽器の演奏も運動ですから、そういったアスリートをイメージするのも良いかもしれません♪

次回は、手首、指先にスポットを当てていきます。
質問・疑問などありましたらお気軽にどうぞ☆

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ビブラート練習法

<ビブラートの練習法>

突然ですが、ビブラートに自信はありますか?

なかなか定番という練習法もなく、ビブラートに関しては特別習わなかった!という人や、思った通りにビブラートがかからなくて悩んでいる、という人は多いと思います。
そこで、今日は私なりのビブラート論&練習法をお伝えしたいと思います。

♪完璧なビブラートは存在しない
  まず、これが大前提です。曲によってまたはフレーズによって、要求されるビブラートは異なってきます。なので、いつも同じビブラートをかけるのではなく、常に考える(感じる)必要があります。

♪左手を楽に
  さまざまなビブラートを使い分けるためには左手を楽にしている必要があります。特に、オケをメインでやっていると、力の入った早いビブラートに偏ってしまいがちです。
それを解消するための練習法として、「左手の親指を少しだけ離して、ゆっくりビブラートする」練習が効果的です。左手の親指に力が入っていると緊張したビブラートしかかからないので、親指ネックから浮かせて強制的に使えない状態にするわけです。

♪録音
  かかっているつもりで、思ったようにかかっていないのがビブラートってやつです(笑)
客観的に判断するためには、時々でよいので、音階をビブラートありでゆっくり
弾き、録音してみましょう。
思ったようにかかっていなかったら、修正してまた録音する、の繰り返しです。
地味な作業ですが、これは確実にレベルアップできますよ☆
ポイントはなるべくゆっくりで大きいビブラートからスタートすることです。
ちなみに、わたしは一時期、これを毎日2時間くらいやってました。
まぁ、永遠の課題ですね。

以上、ざっとですが、ビブラート練習法でした。
参考になりましたでしょうか?
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音のタイミング 質問

こんな質問をいただきました。

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アマチュアオケデでチェロをしてます。
プルートが後ろになる程、パート内、オケ内での自分の音の位置に不安を感じます。
プルトが前の方だと、弦楽器内でのアンサンブルが感じやすいのですが、後ろの方では(特にチェロがファーストの対面に位置しているときなんか)パート内の統一からずれているような感じが強まります。
後ろだと、パートトップもコンマスも見えません。
こういうときはどうすると良いのでしょうか。。。
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これはオケをやったことのある人は誰もが思うことだと思います。

オケで後ろのほうのプルトだと非常にアンサンブルが難しくなるのは間違いないです。
ファーストヴァイオリンの対面だと、並びが縦長になってしまうので尚更です。
また、チェロの特性として音が前に飛ぶので、うしろのプルトには音が聞こえづらいということもあります。

まず、前提として、コンマスとチェロトップが見えるよう場所を調節します。
両方が無理な場合は、最低でもコンマスが見える位置に調整してください。
ホールが狭かったりすると大変でしょうが、セッティングも演奏に関わる重要な部分なので、ここは是非とも頑張りましょう!

基本的には、弦トップ(コンマスやチェロトップ)の音や動きを予測して(ついていくのではなく)弾くのですが、ここで音の出のタイミングの問題が出てきます。

・周りの音が聞こえてきてから発音する
 →これは明らかに遅いですね。しかも消極的なので一体感のあるアンサンブルは期待できません。

・周りの音が聴こえてくるタイミングで発音する
 →これも若干遅いです。なぜなら、発音してから楽器が鳴るまでに時間がかかるからです。しかし、実際は飛び出す恐怖から、このタイプが多いです。

・周りの音が聴こえてくるほんの少し前に、発音する
 →これが正解です!ほんの少し前、のさじ加減は曲の部分部分によるので何とも言えませんが、楽器が鳴る前の発音の分だけ早く出す、といった感じです。
これって、慣れないと結構勇気が要ります。。
自分だけが少しフライングしているような感覚ですから。

ちなみに、そういったアンサンブルを理解しているコントラバス奏者は、オケの誰よりも早く音を発音します。
そういうありがたいコントラバスがいると、チェロはそこに乗るだけなので、かなり楽に、そしてアンサンブル的に安定したものになります。

うしろのプルトが前に合わせることに必死なオケと、トップの意思(そして音楽の流れ)を先取りして積極的に出していこうとしているオケでは、価値が全く変わってきます。
そして、それは意識の問題です。

ただし、あまりに飛び出しすぎると周りに睨まれてしまうので(!?)、状況に応じて…とだけは付け加えておきます。


また、質問等ありましたら、お気軽にどうぞ☆

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