どの自治体であれ、文書規程なるものがあり、
通知や依頼文といった公文書の書き方が詳細に決まっている。
ここは一マス空け、ここは一行空けて、
句読点の付け方、送り仮名、半角全角など、
その文書規程を見れば、どんな内容であれ、公文書の形式は一意に決まる。
公務員時代は、どうしようもない決まりだなと馬鹿にしていたが、
司法修習生になって、起案作成やその他の文書作成の場面でめちゃくちゃ生きる。
一旦形式に関して型を作ってしまえば、それを踏襲するだけなので非常に楽。
なんでこんなことを思ったのかというと、
学生上がりの修習生の文書がかなり読みづらい
もちろんみんな優秀で内容面は素晴らしいのだが、
主語がなかったり、文字が揃っていなかったり、
形式面だけ見ると、読みやすくて整った文書を書く人はかなり少数である。
よく公務員時代の先輩に、
「内容がどうでもいいから、形式を整えろ。そうしたら、内容もよく見えるはず」
と教わってきたが、なるほど、そういうことか。