私達の場合はこうでしたを書きますので、一つの参考となれば幸いです。
21年4月に申立てた、特別養子縁組の裁判が進行中の10月に、私は転職をしました。
本格的な転職活動は、裁判申立て翌月の5月から。
不確定要素でもあったので、調査官の聞き取りや宅訪では特段伝える事はしていませんでした。
動機は、大きく二つ。
一つ目は、娘と暮らし始め今後を考えた時、働くスタイルを見直そうと思ったから。
当たり前ですが、生活リズムやスタイルは子供が来ることで大きく変わります。
里子期間中は何かあってはならない緊張感も相いまります。
その中、前職はどちらかと言うと朝早く夜遅い。営業色ガツガツ体育会系の雰囲気。
コロナ渦で普及し始めたリモートワークには懐疑的な方。
リモートワークが全く無いというわけではありませんが、出社が原則。
そのため、妻への負担がどうしても偏る傾向に。
子供の社会的養護が背景にある身として、ちゃんと参画したいとの思いがありました。
二つ目は、前職に対する、ある意味ネガティブ要素です。
ただ、部長格で在席していた身の責任意識もあり、ネガティブ要素の詳細は書きません。
私自身、転職は何度かしていて、HR業界にいる身として言える事を書くと。
転職動機は複数要素が重なるもので、全てが前向きな人はいないというのが常。
必ず、転職前の職場に対する一定のネガティブ要素があってしかりと言う事です。
それは悪い事ではないと思います。
ただ、そのネガティブにも二つあり。
その要素が、転職候補先からも、納得や賛同を得られそうなもの。
逆に、単に転職者自身の問題を転嫁していると見られるかもしれないもの。
と別れます。
私の場合、現職には、お陰様で前者として受け止めて頂けたと捉えています。
採用面接では、1点目の動機は必ず伝えるようにしていました。
自分自身その方がスムーズに話ができるので。
勿論、面接には守秘義務がありますので、そこは安全が確保されているとの前提で。
面接管の反応は様々。おかげで私自身も選ぶ一つの基準になっていました。
その点に意を介さない、理解を示さないそぶりを見せる企業もあり。
そういった職場は、入社しても転職目的を実現する事は難しいと考えられるからです。
実際何社か内定を頂きましたが、丁重に辞退しました。
5月に、ビズリーチに登録し、面接を何度も繰り返し活動が進みます。
最終的に現職とご縁があり、6月末には、10月1日付入社の内定を受理しました。
この際、少し気を配った事は、裁判所と児相への説明でした。
裁判申立て時の私の身の上情報が変更となります。
民間では当たり前の「転職」。
ただ、父親が転職するということが、裁判所にはどのように見られるのか少々心配。
そのためまずは、児相(親担当)の担当の方に連絡。
前述の1点目の動機を中心に説明します。
2点目は、採用面接の場ではないので、意図が伝わりづらいと思い割愛。
すると、
「ああ、そうなんですね。それは良いご決断でしたね。内定もおめでとうございます。」
と前向きな反応。
そして裁判所への説明は、担当者の方に説明した内容で問題ないとのアドバイスも。
様々な家庭を垣間見られている児相の方からすると、私の場合は問題ないと見えたのではと推察します。
その後、裁判所調査官の方にも連絡。
申立て時の、身の上情報が変わることがあると切り出し。
転職により、職場が変わる事。
理由は、娘との今後の生活を考えた時、働き方を見直したいと考えたため。
と言った主旨で説明。
すると、調査官の方も、
「ああ、それはとても良い事ですね。教えて頂いてありがとうございます。」
とすんなりとした反応。
後々入手した裁判記録には「子供との生活のバランスを考え、転職を決意。。云々」
と、前向きな内容で記録されていたので、何よりでした。
現職に転職して2年が経過。
今は、お陰様で家庭とのバランスを取りながら働くことができていると思います。
今日はここまで。次回は、よもやま。
を、書きたいと思います。