私たちの場合はこうでしたのお話になります。一つの参考になれば幸いです。
22年に裁判が終了したのち、裁判記録の開示請求を行いました。
開示請求と言うか、裁判記録をコピーする許可を得る請求。
と言った方が実態かもしれません。
※東京都の開示請求の進め方は家裁のサイトをご参照ください。
家裁のサイトの指示に従って、まずは家事訟廷記録係に電話。
以前と同様に、御担当の方が丁寧に進め方を教えてくれました。
申請書類をダウンロード。
特別養子縁組と適格のそれぞれの申請書を用意。
また、1枚当たり150円の収入印紙も必要との事。
私達の場合は、来庁日に収入印紙を持参しました。
必要事項を記入した申請書2枚を家事訟廷記録係に送付。
2~3週間ほどして、係の方から電話連絡が入ります。
全ての申請が認められるわけではないので、却下の場合電話連絡が入るかは分かりません。
私達の場合は、裁判官の許可が下り、コピーをとるための来庁日程の調整連絡でした。
日程調整を行い、仕事を抜けて夫婦で裁判所に赴くことに。
ちょうど8月のお盆明け。
家裁の家事訟廷記録係の部屋に赴くと、ちょっとしたカウンターがあります。
そこで、職員の方にコピーを取りに来た旨を伝えて受付を済まし。
暫く待っていると、2つのファイルを抱えた職員の方が。
このファイルが裁判記録です。
カウンターの横に別途設けられたテーブルに座らされます。
そして、二つの裁判の調査関連書類が何部か綴じられたファイルを渡されます。
ファイルの中身を見ながらコピーしたいページに付箋を貼る様に指示を受けました。
各部5~10ページほどのドキュメント。
中身を見ると、どれも情報として得ておきたい内容ばかりだったので、すべてに付箋を付けました。
その後、印刷室に通されます。
傍らで職員の方が見守る中(管理監督の中)、コピーをとる運びとなります。
コピーは1枚10円。
あらかじめ、小銭は沢山用意するようにと言われていました。
ファイルから書類が抜けない様に、留め具意外にも紐で結わえられています。
また、ファイリングされた書類をファイルから外すことは厳禁。
そのためまっすぐにコピー機のガラスにおいて印刷するのは難しく。
何ページかは斜めになってしまいました。
まあ、致し方ないとして、淡々とコピーを進めます。
最後に、職員の方とコピーした枚数と付箋の数を数え一致していることを確認。
ファイルを職員の方に返すと、以上で終了です。
簡単にご挨拶をした後、家庭裁判所を後にしました。
外は酷暑。
家裁のすぐそばにある日比谷公園は、幾分か日影があり過ごしやすく。
前回ここに来たのは21年の5月。雨が降る中、娘と手を繋いで歩きました。
以前働いていた事のあるビルが近くにあり、何度かこの公園の中を歩いたことがありました。
その頃と少しだけ変わった木々や風景。季節の移ろいはあっという間だなと。
公園内のカフェで一休みした後、帰宅して、裁判記録を改めて読み込みます。
適格の裁判記録には、、、、
産みの親の生い立ち、学歴、職歴、既往歴、パートナーとの状況、妊娠出産までの経緯等、かなり詳細に書かれており。
お陰で、真実告知の材料となる情報を得ることができました。
成立の裁判記録には、同じく、私達の生い立ちや学歴、職歴、今の生活ぶり、経済面、
調査官が宅訪した際にどう見えたか等、こちらもかなり詳細に書かれていました。
ああ、こうやって見られていたのかあ。と何とも言えぬ気持ち。
ただ、以前にも書きました通り、家の中の安全配慮等、「やっておいて良かった~」。
が実感するところです。
そして、産みの親のペルソナをより詳細を知ることができた。
これは夫婦にとって大きな事でした。これまで断片的にしかなかった産みの親の情報。
これで、真実告知に厚みを持たせられるからです。
記録の開示請求を行った理由もここにありました。
また、産みの母の既往歴から遺伝的体質も知ることができました。
今後娘が成長するにつれて、その体質を受け継ぐかは分かりません。
ただ、私達と遺伝的繋がりが無い分、迎え入れてから体質面は探り探りでやってきた所があり。
今後、親として気を付けなければいけない事を明確にすることができた事。
これも大きな収穫でした。
我が家では、裁判記録をファイリングし、いつでも見せられるようにしています。
娘が物事分かるにつれて、具体どうだったかを知ることができるように。
ここは、ご家族によって扱いが異なると思います。
ご夫婦だけに留める場合もあるかもしれません。
また逆に、ご夫婦は見ずに封筒にしまい込み、子供が成長した際に渡すという場合も。
ここは、いろいろな形があってよいと考えます。
今日はここまで。次回は、娘の発育で気になった事。
を書きたいと思います。