私たちの場合はこうでしたのお話になります。一つの参考になれば幸いです。
東京都の里親制度に認定されると、定期的にフォスタリング機関からお便りが届きます。
- フォスタリング:里親の募集及び研修、児童の委託中の支援、委託措置解除後の支援に至るまでの一連の里親支援業務。
- 詳細は東京都のページをご参照ください。
里親支援活動実績の報告、里親向けの研修やセミナー等の催し物の案内が同封されています。
その中には、養子を迎えられた家族どうしが集まり、交流を図る催し物の案内もありました。
コロナ渦が明けて、交流会の頻度が多く開催されるようになってきました。
コロナ渦中は、感染しないための緊張感もあり、参加は控えていました。
ただ元々夫婦としては、娘の成長のためにも、そういった交流は図りたいと思っていました。
娘の成長とともに、真実告知を進めています。
娘も色々わかってくる中、同じような境遇の子供達がいる。
と言う世界を見せてあげる事も大事だと考えていた次第です。
私達も、同じ境遇の方と交流する事で、経験値を得られるとも考えていました。
23年に入り、これまで数回参加しています。
毎度フォスタリング機関に様々な催しを企画していただきます。
お陰様で家族で外出する機会づくりにもなっています。
交流会では、フォスタリング機関の職員が引率し、橋渡し役を担って頂いています。
参加して周囲を見て感じるのは、皆さん「普通」のご家族であるという事。
当たり前かもしれませんが「特別養子縁組」の背景を聞かなければ、複数家族が集まって交流している。
と言う風にしか見えません。
また、二人目の養子縁組をされたご家族が意外といらっしゃる事を知りました。
私達は二人目と言う考えはありません。
二人目を迎えられたご家族のお話は、興味深いだけでなく、深い尊敬の念を抱くばかり。
毎度、同じ境遇のご夫婦とお話をすることで心強さを感じています。
とはいえ、同じ特別養子縁組と言っても、背景や経緯は全く異なり、多様性があるということも実感。
皆さん、オープンフランク、積極的に自己開示。
ではなく、相手への配慮を忘れず、大人の交友を図るという雰囲気のご家族ばかり。
「養子」の決断に至った経緯が様々である事を、不文律でも理解し合えているからだと思います。
そのため、気軽に「LINE交換しましょう」と連絡を取り合う仲にはまだ至っていません。
これもご縁だと思っているので、機会があればそういった繋がりも持ちたいなと考えています。
娘は毎回、初めはおっかなびっくり、だんだんと打ち解けるというパターン。
歳の離れた子、歳の近い子達と一緒に何かをするというのが楽しい様子。
いつも、交流会が終わった後は、満足げに出来事を語ります。
真実告知は進めていますが、周囲の子達と自分の共通項を、どこまで理解できているかは分かりません。
ただ、毎度参加する度、娘の言葉や話す内容がアップデートされているような気がしています。
これは、帰省して歳の離れた甥っ子姪っ子たちと交流した後と同じパターン。
一人っ子ゆえ、歳の離れた子供との交流は、娘の成長に大きなプラスになる事を実感しています。
今後、娘はどんどん成長し物事の理解が進む。
その中「養子」という自分の特異性を感じる瞬間があるのでは、と想定しています。
どうなるかは、その時々で対応しようと思っていますが。
小学校では「1/2成人式」や自分の生い立ちと成長を調べて発表する授業があるとも聞きます。
勿論、入学時に学校側には配慮をお願いするつもりではいます。
ただ、それら授業があっても、件の交流会は娘の心の基礎支援になるのではないかと考えます。
自分以外にも同じ境遇の子供達が沢山いて、実際に交流がある。自分だけではない。
と言うことを感じ取ってもらうだけでも、捉え方は違うのではないかと。
とはいえ、娘の成長で培われていく性格、周囲の環境や配慮、出来事・・等。
流動的に時が進み「事」が積み重なっていくものだと理解しています。
ので、この交流会で全てを解決できるとも思っていません。
とはいえ「娘が自分らしく人生を歩んでいくために親としてできる事をする。」
の1つとして、引き続き交流会には参加していこう。
と夫婦共々思っています。
今日はここまで。
次回は、昨年(2022年)11月にNHKクロ現がすっぱ抜いた某ニュースについて。
「「養子」と言う言葉の流言飛語を相当懸念しました。」の話を書きたいと思います。