遺伝子検査の結果が分かってから、すぐに日本の家族へ
連絡して、早急に父と妹も遺伝子検査をすることに。
父の前立腺癌が発覚したのは2021年の3月。
それ以来、東京のがん専門病院で治療をしていました。
3月から9月位までにいくつかの薬を試したのですが、
それらの効果もなく腫瘍がどんどん大きくなり、このままでは
生きていけない、という事で長時間の手術を終えて、腫瘍を切除し、
人工肛門をつける生活になりました。
そして、今までの薬が効かなかった要因は。。。
BRAC2遺伝子変異
実は母は、最初にこの病院にかかった際の主治医に遺伝子検査の事を
聞いたそうです。
でもこの医師から「保険医療の無駄遣い」と言われて、
母も遠慮して、強く依頼できなかったそうです。
「たられば」とはよく言ったもので、本当にしても意味のない話ですが、
父の治療では、あの時にああしていれば、という事がよくありました。
1、20年近く通っていたクリニック。3ヶ月毎に血液検査をしていたにも関わらず、
癌の腫瘍マーカーの検査をしていなかった
2、最初に行った病院で検査結果が2ヶ月出なかった
(患者はあなただけではないと言われた
→癌と分かっていながら連絡してこなかった)
3、がん専門病院で遺伝子検査を否定された
私自身の遺伝子検査に関しても、私が強く主治医に依頼していなかったら、
誰も薦めなかったと思います。(←うるさく言っていた妹に感謝)
暫くしてから、父の遺伝子検査も変異ありの確定。
それが分かってから、この変異に効く分子標的剤を使用することに。
この薬は以前は高額だったそうですが、2020年から保険適用になって
BRAC遺伝子バリアントに有効で、結果的にこの薬のおかげで今も命を繋いでいます。
もし、私の乳がんが分かっていなかったら、
もし、もっと早くこの癌が分かっていたら、
もし、最初に医師が検査をしてくれていれば、
たくさんの「たられば」
それでも、オーストラリアで行った私の遺伝子検査のお陰で
結果的に父の命が繋がった事が救いです
つづく