2021年のメルボルンはちょうどコロナ禍の真っ只中で、
何回かのロックダウンを繰り返していました。
制限が緩くなっても段階があったり、制限や罰則など政府の方針に
皆んなが振り回されているような時期だったと思います。
国境も基本的に封鎖されていて、国外へ出るには
政府からの特別許可がないと出れないような状態でした。
毎日のようにあった日本行きの直行便はなくなり、
日系の航空会社のみシドニーから週に数日だけの就航に。
年末から年明けと、何人かの専門医と会いながらも、
取り敢えず3月に切除していない、反対側の胸の検診があったので、
(乳がんに罹患した患者は一年に一回病院が検査をしてくれます)
それを待ってから決めようと思っていました。
乳房再建とこの検診の日をひたすら待っていた私ですが、
それまでのように気軽に日本へ戻れない環境なだけに、
イライラが募ることも。この時は、いつも以上に日本にいる
両親が元気でいてくれる事を願っていました。
が、そんな時、母からの電話で父に癌の疑いがあるとの連絡が。
詳しい事は検査しないと分からないけれど、前立腺癌。
しかもかなり進行している可能性があると聞き、
自分が乳がんにかかったと知った時にはほとんど泣いたり
しなかったのに、この時だけは涙が止まりませんでした。
今日のお散歩はエキシビジョンセンターまで