前日に乳がん0期のDCISと告げられた翌日、

形成外科医との面談があり、再びアルフレッド病院へ。

正直、まだ自分でも状況が分かっていないのに、

再建も何も。そもそも、本当に胸取らないといけない訳?と

そんな思いがまだ頭の中をぐるぐると駆け巡っていました。

 

そして病室へ呼ばれると、可愛らしい女性のS先生が。

挨拶をしてから、雑談をしながらカウンセリング。

その結果、私に下された選択肢は2つ。

 

1、自家組織再建

2、インプラント(シリコン製人工乳房)

 

最初は自家組織再建に惹かれたのですが、

先生と話していて判明した驚愕の事実。。。

インプラントを選択したら、再建する胸をオリジナルより

少し大きくして、そして悪くなっていない片方の胸も

「調節」の過程として一緒にサイズアップが可能

しかも、パブリックだから、タダで。。。

そして、10−15年おきの入れ替えメンテ付き。

ありえない。素敵すぎるオーストラリアちゅー

そして、自家組織再建だと

 

=全摘した片方しか再建ができない

=自家組織再建で必要なお腹と背中の肉が多分足りない

(*この時、ロックダウンと度重なる手術などで少し気持ちが

落ち込んでいて体重が減少してたので)

=入院3週間+リカバリー3週間で計6週間の安静が必要

 

などなど、結局総合的に判断してインプラント

(+片方はただただ普通の豊胸)に決めました。

サイズ的には「別に大きくなりたいという訳ではないけど、

せめて普通サイズになりたいんです」

と言うと、速攻「そうですよね」と快諾してもらいました

(←どんだけ小さいんだか…) 

 

そして、手術自体は同時再建で

 

1、外科医 (breast surgeon) が胸の全摘

(乳頭の切除が必要になるかは切ってから決める)

2、全摘が終わってから、形成外科チームと交代して、

 ティッシューエキスパンダーを挿入して縫合

 

の行程で行うことに決まりました。

 

この時、まだまだ自分が癌になってしまったと言う事実を

受け入れられなかったけれども、

病院側がものすごくスピーディーに外科手術と形成外科の調整を

してくれた事は、本当に今でも感謝してもしきれない。

そして、平たく言ってしまえばただのサイズアップだけれど、

癌という深い穴のような所に落とされてしまった気持ちでいた

私を、唯一明るいポジティブな気持ちにさせてくれたものです。

日本では、まだまだ同時再建も限られた病院でしかできないようですし、

もちろん、こんな事は保険治療では不可能かと。

ただ、せめて乳がんになった人への再建手術に保険診療と

自費診療が融合されるような医療体制があったなら、

術後のクオリティーオブライフの向上に繋がるのではないか、

そしてその選択肢が広がるようになればいいのに、と願ってやみません。

 

つづく

 

今日の散歩道