高齢者は増加し、若年層の現役世代は減り続ける時代。医療費を含む社会保険料の削減策は待ったなしだ。

案1
現在高齢者は、年齢が上がるほど医療費の自己負担割合が3割→2割→1割と減っていく。その分を現役世代が補填する事に無理が出てきた。ならば、それを止めるのが自然だ。

案2
高額療養費制度の適応対象に年齢制限をつける。高額療養費制度とは、月額医療費が一定額を超えると、超過分を保健医療がカバーする仕組み。高額な抗がん剤だと、例えば免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダは年1400万円かかるが、現在は普通に使われている。それでガンが根治できるならばまだ良いが、そうではない。キイトルーダを販売している米メルクは売上高世界ランキング2位だ(ちなみに1位はスイスのロシュ)。オプジーボを開発した小野薬品は世界ランキング20位にも入っていない。
 

これらの施策を実施した場合としない場合の国家財政の予測を示し、国民に意見を問うなどすぐにでも実施すべきだと思うが、今国会は政治資金問題で大忙し。自分にお手盛りな政治家に、このような厳しいが現実的な案を世に問う気迫は期待できない、しかし現実は待ったなしだ。・・・なのに、この期に及んで政治資金問題の改正の自民党案はまだぬるいようだ。