『立花隆の最終講義』

文春新書

 

立花隆さんは2021年没。同年にこの新書が出版されました。立花隆さんは、1974年に『文藝春秋』に「田中角栄研究~その金脈と人脈」を発表して田中金脈問題を暴いて田中角栄首相退陣のきっかけを作ったジャーナリスト。

 

立花隆さんは70歳になってはじめて過去を振り返り、後進に何かを伝えようかという気持ちになったと。自分の寿命がいつ尽きるか分からない、やりたい仕事はまだあるが”Hurry up please, it's time!”と言われている気がするようになったと。

 

ちなみに詩人エリオットが荒地という詩の出だしにこのフレーズを使用しているが、実は英国で閉店時間をむかえた飲み屋の主人が「早く飲み干して、閉店だよ!」という意味で使う言葉だと解説しています。