都内の名門医学部、東京女子医大。

 

かつては外科系も高度医療に取り組む最先端大学病院であり、日本最大の糖尿病センターを有する糖尿病臨床のメッカでもあった。東大OBが糖尿病センター長を務めていた時代もあり、都内の他の私立大学医学部教授や総合病院部長の中にも女子医大糖尿病センターで臨床経験を積んだ人たちもいる。ところが現理事長が就任してから運営がおかしくなり、優秀な医師の流出も度重なり、足立にできた分院も箱だけが立派で人員不足に苦しんでいるのが心配されていた。

 

現理事長は大学を私物化をしているのではないかと疑われ、不適切な人事介入や待遇悪化が原因と思われる医師や看護師の大量離職問題などのトラブルが何度か新聞や週刊誌ネタにもなっていた。最近も教授会による教授選の結果が理事会でひっくり返され、納得できない教室員が別研究室に移動してしまったため、新任教授がスタッフ自分だけ状態になっているという話も聞いていた。一部の卒業生らが23年3月に岩本理事長を背任容疑で刑事告発し警視庁が受理、関係者を事情聴取するなど捜査を進めていたとのこと。ついに大学本部や理事長の自宅の家宅捜索が始まったようだ。

 

これが名門復活への契機になれば良いが。