こんにちは。
一般的にパソコンを使った音楽制作は難しそうと思う方が95%以上いると体感してます。
それとお金がすごくかかると思う方も同様なようです。
いずれも個人の受け取り方の感覚なので、そうとは思わない情報も大切だと思っています。
はるか昔(記録では40年前くらい)、パソコンでは、Programmable Sound Generator (PSG)という後付けの装置を使って、音を鳴らしていたという歴史があります。それが内蔵FM音源になって、これまたコードを書いて再生と敷居が高かったようです。その後MIDIが広がり、パソコンと楽器を接続して再生と進化してしてきます。
このあと、一小節や数小節をMacはAIFF、WindowsはWavという形式で録音した音源を活用して楽曲を制作するDigital Audio Workstation (DAW) というソフトウェアが一般的になり、これが20年以上主流となる音楽制作環境になっています。MIDIとAudioを併用した制作環境という感じです。
MIDIは単なる外部楽器あるいはパソコン上で楽器をエミュレートしたソフトシンセへ再生の命令を送る際に使われる規格で、これは世界共通の規格となっています。(実際はもっと色んな命令を送ってます、インプリメンテーションチャートでそれぞれの機材で使えるコードが説明されています。)
さて、楽曲制作ですが、MIDIが必要なのかと言われたら、基本的に必要なのですが、ユーザーがMIDIを意識する場面は非常に少なく、USBで接続されたキーボードはMIDI信号を送信しますが、ユーザーが考えるべきは、MIDIマッピングという、MIDI機材の入力を設定する箇所だけであることがほとんどです。
動画では3つの機材が紹介されていますが、最初はキーボードだけ持っていれば十分です。
残りの2つはDAWやキーボードで代替できます。
もちろん、キーボードなしでも編集は可能です。キーボードがあればリアルタイム入力ができますが、パソコン上ではステップ入力という音符に該当するシンボルを入力していくこともできます。
そして必要なのがDAWですね。
これがないと始まらないです。
無償のものから高額なものまでたくさんあります。
初心者にお勧めなのはユーザー数が多いソフトです。FAQがいたるところにあり、問題が起こったときや自分のやりたいことをどう実現したら良いかわからないときに誰かが助けてくれます。無償のものでユーザーコミュニティが大きなものは、Windows ならCakewalk BandLab、MacならGarageBandです。有料ソフトの無料バージョンのものもあり、私が使ってるStudioOneならPrimeというバージョンがあります。
どれを選べばよいかですが、どれでも良いと思います。初心者はまずはDAWを使ってどう音楽を制作することができるかを理解して、曲をたくさん作っていくことが重要です。機能面について語るのは使い倒してからですので、最初はなんでも良いのです。
DAWを選択したらインストールし、PCとキーボードを接続して、DAW上でMIDI入力ができることを確認していきます。
これで制作環境が作れたことになります。
楽器屋に行く、Nanokeyを買う、DAWをダウンロードする、立ち上げる、MIDIの設定をする、ここまでですね。
このYouTubeコンテンツを見ておけば、設定できると思います。
どう使うかまで説明されているので、スマホでYoutubeを見ながらパソコンでその通りにやってみてください。
超基本の部分が習得できていますので、あとはどう楽曲を作っていくかですね。
今の楽曲制作の基本は、リズムトラック、ベーストラック、バッキングトラック、リード楽器、FXという順に、層状に音を載せていく作り方をしています。もちろん、自分の好きなようにやってよく、最終的にトラックダウンという全部の音を合わせた状態が自分の作品になります。
4人編成のバンドで考えたら、最初にドラムを打ち込み、コード進行に合わせてベースでリズムを打ち込み、ギターのバッキングを録音、ギターソロを録音して、ボーカルを録音っていう感じでしょうね。
EDM だとドラム仮打ち、リフの打ち込み、必要ならベース添加、FX t添加をして、進行毎に戻ってドラムとベース確定、厚みのサウンド追加などなど自分が満足いくまで繰り返し聞きなおして音の足し引きって感じです。
与えられた環境の中で最高と思えるものを作れるようになると、追加の音源やプラグインが欲しくなっていくはずです。
VSTプラグインはほとんどのDAWが対応してますので、無料のVSTプラグインを探して、ソフトシンセを追加して広がりを確保できると思います。
Wavについては、loopermanなどのWebサイトから自分の好みにあうものをダウンロードすることもできます。
1つだけ注意して欲しいのが、拾い物が定めているライセンスです。
その音源が使われているだけでYouTube棟で収益が出た場合に収益の何%を共有するみたいな内容のものがありますので、そういうものは予めはじいておいた方が良いです。
既存のソースからのサンプリングが必要な場合は、CDの楽曲をリッピングという手法で取り出す方法があります。WavやAIFF形式でで取り込んで、編集して切り出すことでクリップを作ることができます。編集ソフトは無料のものがたくさんあるので調べてみてください。
YouTubeから取り込む場合は、CravingExplorerというソフトを使うことで可能です。
いずれも権利関係でお金を請求されないと自分で思えるものだけにしてください。
初心者のうちはとにかく手を動かすことが重要です。全部のメニューを見て、それが何を意味しているのか、ネットで調べながら言葉を覚えていきます。例えばクオンタイズという言葉を知ってれば、リズムに乗らないMIDI演奏をうまく整形しなおすことができます。リアルタイム入力でクオンタイズをかけることもできます。
調べる、使うを繰り返して言葉と機能を覚えていくわけです。
絶対に忘れてほしくないのは、いきなり名曲を作ることは誰にもできないということです。
プロの演奏家も最初は初心者です。
初心者のときにできるだけ恥をかいておいてください。「初心者だから」の一言で片づけられます。
使いこなせるようになっても「初心者だから」っていうのは結構使える言葉なので(笑いもとれる)、自分が偉くならないように、謙虚にオーディエンスの言葉に耳を傾けてください。
「お前にこの曲は理解できない」なんて考えを持ったら三流のクリエイターです。あなたの世界を理解するメリットがなければ、聴き手は理解しようなんて思わないです。
あと、反応なんかなくても公開し続けてください。コピーや改変じゃなく、自分の世界をです。
長くやってもバズらないかもしれません。でも、そんなこと気にしちゃダメです。バズるのは運です。
長く続けると確実に技術がついていきます。そして技術があれば仕事になります。
アーティストとして売れなくても仕事で食べていけます。
売れるか売れないか、名前が上がるか上がらないか、そんなの運なんですwwww
でも、知り合いに呼ばれるか呼ばれないかはあなたの作品と人柄にかかってます。
どんなに素晴らしい音源を作っても、人間的に屈折していると誰からも相手にされません。
逆に、この人下手だなぁーって思っても人柄が良ければクルーになったりします。
なにしろ音楽の世界はプレイヤーたちにとっては競い合う世界ではないのです。
自分たちを表現するための世界なのです。
プレイヤー間で競い合わせてるように見せているのはメディアやオーディエンス側です。
プレイヤーは実績の話はしても、ランキングで優劣の話はしません。
100万枚売れたのは実力よりも運の力が大きいからです。
上手い人は五万(ゴマン)といるのです。多分もっと大きな数字で言っていいと思います。
プレイヤーはランキングを見て一緒に何かをやることはなく、作品や能力、人柄で一緒に何かをするんです。
上から目線の人に迎合するのはビジネスだけです。クリエイター同士でそんなクズみたいなことをやってる人は私の知る限りいないです。基本的にみなさん相互尊重ができて素晴らしい人柄です。バンドリーダーがワンマンなことがありますが、それは方針を決めたり最終責任をとるからです。クリエイター同士ではそれぞれが独立しているので、合わないと口をきかないで終わりです。
ここまで読んでくれた方は、ぜひ音楽制作の世界に足を一歩踏み入れていただけると嬉しいです。
ここまで読んだことを実践すれば素晴らしいプロになれると思います。
毎日何か少しずつやってみてください。継続が重要です。
いつかきっと自分で自分を感動させられる楽曲が作れるはずです!
そしたら報告してください!