こんばんは。
中国嫌いな日本人って多いですね。
韓国はドラマの影響やらKPOPの影響で世代間で好き嫌いが分かれてるみたいですが。
中国という国を理解するのに、非常に重要なことがあります。
それは人口なのです。
日本の10倍以上人口がいます。
つまり、なんでも10倍の人が動くということになるわけです。まぁインドも同じようなものですね。
例えばデモをやれば10倍の人数が動くわけです。
この10倍の人が好き勝手に何かをやり出したらどうなるか、ここが中国という国を理解するのに不可欠なポイントです。
中国は現在国家資本主義という資本主義をとっています。民主主義ではない資本主義なわけですね。なので国家の定める形で経済が形作られています。
民主的な解放を段階的に行なっていくという意思はあるようですが、徹底してソフトランディングにこだわっているため、動きには多大な時間を要することになっています。
なぜソフトランディングなのかですが、これが先に挙げた人口と関わってきます。同じ比率で影響であれば、影響を受ける人が日本の10倍いるわけですね。
1%の人が受ける政策の影響は、日本なら120万人、中国だと1400万人なわけです。
私たちは個々が主体となって生活しているので、比率ではなく人数として影響を把握します。
同じ政策による影響が10倍の国民に与えられてしまうわけです。だから強硬策ではなくゆるゆると物事を進めているわけです。
中国の政府や行政による強硬策というものを報道で見ることがあります。新幹線事故で何十人か埋めたとか、土地強制収用が酷いとか。これは影響される人数が少ないから強硬策をとってしまうわけです。
ところが影響範囲や金額が大きくなるところへのテコ入れには相当の時間をかけて対処していることがほとんどです。例えば今話題になっている、マンション開発遅延とローン支払い拒絶なんかは手を入れづらいものの1つです。
ところが最近、このままソフトランディング手法で国を運用していたら行き詰まるという予測が出てきたようで、ハードランディングへ舵を切る可能性が出てきたようです。
同じゴールに到達するのにかける時間と質的影響を考えると、欧米のような論理的な正当性の検討による最適解の適用の方がスマートに物事を解決でき、課題を先送りするソフトランディングでは問題解決が山積みになってがんじがらめになって解けなくなる可能性に気づいたものと推測されます。
ただ、舵を切るタイミングの選択が難しいと思われ、恐らくはウクライナ有事が解消してからと推測されます。同盟国ロシアの行く末、北朝鮮がロシアから支払われないと推測される武器代金への対処などを見てから動けるようになると思われます。
これに加え、新造空母の完成を経てから動くのか、もっと待つのかですね。
ハードランディングは大きな国民影響を伴うものですので、内乱や域内動乱が起こり得る可能性があり、指導部が最も恐れている打倒共産党運動へ発展する可能性もあります。
マナーや道徳が存在しない国の国民14億人が世界で自由に振る舞うようになったらどれだけ大きな問題が起こるのか想像できないわけです。
核ミサイルのボタンを冗談で押してしまう人が出たら、一回の攻撃で世界が報復戦になり破滅します。
なんで中国が国民に対して色々動きが遅いのか、その一端を理解頂けたでしょうか?
私は中国共産党が良い方向に行ってるとは思ってませんが、指導者たちが国を崩壊させないように最大限努力していることは認めてます。
急激な民主化は間違いなく世界を大きな混乱に陥れます。
一般に日本人から見た中国人は、労せず稼ぐとか金の主張が多い、ずる賢い民族に見える民族性の違いがあります。
同じ時間働くなら作業量が少ない方が良いし、人より多く働いたら多くもらう、給与の高い他の仕事を見つけたら周囲関係なくすぐ転職、お金は借りても一生かけて返せば良しとか、カルチャーギャップのある人が民主主義になったら日本に一気になだれこんできます。
それをまがりなりとも防いでいることは今の国家民主主義の良いとこかもしれません。
実はこれを解消する方法があるのですが、今のロシアを見てるとできないでしょうね。国家分割が難しければ州制度も適用できますが、ずる賢い民族でうまくいくかは謎ですね。
私達一般市民は中国語を話せるようになっておいた方が色々恩恵があるかもしれません。学習しときましょう。