こんにちは。

 

日本という国が傾いているのは多数の人が認識していると思います。

本来どうなっていなければならなかったのか少し考察していきましょう。

 

まずは食料自給率の問題があります。

円高を背景に海外から食料を調達すれば良いという考えが根底にあり、国内の畜産農業を縮小化しました。

日本人はゆでがえる民族なので、事態の悪化への察知能力が低く、かなり悪化した状況にならなければ気づきません。

物価の優等生や価格の優等生と言われたもやしの価格が上がり始め、値上がりの最終ラインにあった食品の価格が上がり始めています。これが意味することは、食品が総体的に値上がりしていくということです。

食料自給率を上げて、食料品が安定的に低価格で供給される仕組みを作ることが、国の根幹を支える重要なことになりますが、減反政策以降は国民生活を根底的に支える農業奨励等が行われていません。いまだ円高の政策と同じことが行われていますが、今は円安なので輸入穀類が大きく値上がりし、畜産も非常に苦しい戦いを強いられています。

 

国民的に農業や畜産に対する敬意が非常に低いことや、チェーンストアーによる大量仕入れ大量廃棄という2000年以前からの状況が今も続き、国民の職に対する意識の低さを改善しない限り事態は悪化の一途をたどります。

 

次いで、基幹産業という考えにおける過ちがあります。

今も自動車や機械の輸出が日本の基幹産業なのですが、原材料を海外から仕入れるため、打ち出の小づちにはならないのです。

基幹産業は打ち出の小づちである必要があり、それを満たす産業はいくつかあります。

・観光

・コンテンツ(アニメ、漫画、他)

・ソフトウェア

・サービス産業全般

 

いずれも、実質は政府の主導なくして成長している産業と考えて良いかと思います。

ソフトウェアは公共導入云々という詭弁を述べる人がいますが、ソフトウェアで重要なのは基礎研究であり、新しい活用方法の発見です。決められた制度に当てはめたソフトウェア開発は単なる下請けに過ぎず、ソフトウェア自体の成長とは全く関係ないのです。

例えば、ソフトウェアならスタートアップの審査と株式の取得、運転資金の貸し付けなど、いわゆるエンジェルと言われているベンチャーキャピタルがやっていることを請け負わない限り、主導とまでは言えないわけです。残念ながら日本の公官庁にはその査定ができる人材がいなく、実行不可能と考えた方が良いでしょうね。

 

観光も多少お金を出す程度で、地場頼みなわけですね。外国人の視点に立った日本の旅行を考える能力がある人がいなければ、ありきたりなコース案しか出せないわけです。こと観光については多様性が極めて重要で、モデルコース100個でもまったく足らず、1000個、10000個程度をデータ化して、キーワードで外国人が検索できるようにしてデータを提供していく必要があります。

 

国が賢くないから言っちゃいますが、これらのデータにホテルや各種施設の情報を含め、TripAdvisorのように多数の取次業者をリンクして、これらの業者から成約時報酬を得ることで、この観光案内サイトは将来的に税金を消費せず自立した運用が可能になります。

こんな程度のことも考えて実現できない観光庁は正直言ってまったく役立たずで税金泥棒でしょう。

 

アニメや漫画についても、国がどんどんバックアップして、新しい才能を養成して、世界へ羽ばたかせる必要があります。

最大の問題は、それらの才能を食っていく出版にあります。

もうメディアはインターネットで十分で、紙媒体には新しい価値をつけていく必要があります。

どう推進していくか国が真剣に考えていく必要があります。

 

サービス産業全般については、日本が第二次産業主体から第三次産業主体に変遷していく必要があるということを意味しています。そういうと第二次産業を切り捨てるのかって噛みつく人がいますが、主体を変遷していくのであって、第二次産業は継続して必要なのです。主体を第三次産業に変えていくだけです。そうすることで、第二次産業自体の価値が上がっていくことになります。なぜなら飽和した産業従事者の熟練層やその追従者が残ることで産業自体の効率性や成果物の質が上がっていくからなのですね。

 

 

国民の意識改革

日本という国は、「日本は日本」っていう考え方の人がとても多いです。

それぞの国にはそれぞれのカルチャーや伝統があるので、それはそれで大切です。

その一方、「相手の立場に立ったらどうなのか」という考え方が弱く、それがいじめ等の問題につながっています。

特にいじめについては集団でおこなわれることが多く、この付和雷同のような考え方が日本の成長を著しく阻害していると私は考えています。

 

世界で売れるものは、マイノリティーが持ってきたものです。

ありきたりな感じの内容で、コンテンツが売れたYouTuberがいますか?

ありきたりな感じのビジュアルだったら、iPhoneは売れてますか?

 

だからこそDiversityという考えが非常に重要で、それに気づいた外資系企業はDiversityを推進しています。

それと同時により多くの多様な考えを取り込むために、Inclusionという考え方も推進しています。

 

今の日本は新しいものが生まれづらい環境なわけです。

ですが、YouTuberを見れていればわかると思いますが、彼らのようなありきたりではない人がもてはやされ、テレビに登場しています。

そしてオネーブームも以前ありましたが、これもマイノリティですね。

今レギュラー番組を多数かかえるマツコさんもマイノリティです。ゲイ雑誌の副編集長かなにかをされてきた方です。

古くはタモリさんが新宿二丁目のゲイバーでトークのネタを探して飲みに出向いてたという話なんかもあったようで、今の日本のブームの多くがゲイの方からの影響によるものなんですね。

 

ある意味マツコさんがテレビでレギュラーになるのは必然的な流れだったわけです。

テレビでマツコさんが言ってましたが、台本通りにしゃべらないって。なぜなら台本通りに話したら何も面白くないからと。

台本を書いてるのは、マジョリティ側なんでしょうね。

 

マジョリティになりたい人は、集団既得権の獲得を目指して、将来的には個人的既得権の獲得を目指すことで大きなお金を得ることができます。マイノリティであれば、新しいものを出し続け、客の方向を見て生き残ればいつか時代がきます。

 

 

色々書きましたが、総括すると立法と行政が変わらないと国が良くなることはないです。

そのためには、立法の改革をして、行政の監督をまともな人がやって指揮権をきちんと執行することが大切です。

無能な人を国会議員にしたのは国民、無能な人を大臣にしたのは国民が支持した党、つまりは国民が有能にならないと国が良くならないってことなんですねw

 

お友達やご家族と、この先日本はどうなるのかねーって話してみてください。

正解なんてないです。相手の考え方を変える必要もないです。自分だったらこう思うっていうのを伝えるだけで良い話です。

モヤモヤがあるならスッキリしますよ。