他の通貨に対する円の価値がどんどん下がってます。
理由は沢山あります。
まとめてしまうと、政府の価値なんですね。
なぜなら、政策も成長も政府への評価であり、それが通貨価値に反映されているからです。
まず、日本の国債の利率が極めて悪いです。
国債は国が後ろ盾になる債券で、債務不履行となるデフォルト以外ではとりっぱぐれが起こりません。
この利回りのリストを見れば、日本以外の国債を買った方が明らかに良い利息が得られるわけです。
対米国債では、米国債は12倍ものパフォーマンスがあるわけです。日本以外の国から見たら、日本国債よりも不沈空母の米国債の方が圧倒的に魅力ある投資先になっていくわけです。
また、日本の株式市場に関しても魅力が乏しい状況にあります。外国の人は日本株を購入するために一回円貨を購入する必要があります。
日本の株式に魅力があれば、機関投資家が円貨を購入することになるので、それが円の価値を押し上げます。
機関投資家は市場の動きに敏感ですので、市場全体が上げ基調に転じると判断できない限り、別の国の市場で投資を行います。
金融投資は感情ではなく理屈で行うのが基本なので、まともな外国人投資家は今は日本で投資をしないと判断するのが妥当です。
逆にどういう状況になったら投資するか分かりますか?
株式市場売却益が為替差損を上回ると判断できる時です。
円安が急激に進む状況では、株式市場で利益を得ても為替差損で飲まれます。だから外国投資家から見ると、今の日本の株式市場に新たに投資をするのはリスクがかなり高い状況なのです。
外国人投資家が日本の株式市場を上手く使ったのはいつか分かりますか?
アベノミクスの前、民主党政権の時です。
円が極めて高く、日経平均が9000円くらいだった時期ですね。
これが日本の本当の価値だったわけです。
民主党から自民党にかわり、とった政策は円安推進でした。円高に振れると日銀オペを行い、徹底して円安方向にもっていきました。
なぜか分かりますか?
トヨタを中心とした自動車や機械の輸出で国全体の価値を上げていこうとしたからですね。
2012年以降の動きを見ていると簡単に分かります。
これが国民生活のレベルを下げていく起点だったんです。
その10年後の今、円の価値が当時の70円台後半から現在の144円になってるわけです。日本円の価値は政策によって半分近くの価値になってしまったわけですね。
テレビではもやしレシピに安く買うコツ、夢のない世界になりましたね。
みなさん自民党が素晴らしい党だと思ってるんでしょうけど、私から見るとこんなに国の価値を下げた政党は前代未聞と思ってます。
民主党はコピー党なので何の評価もしませんが、海外から見て、自民党から政権交代が起こるということがどれだけ日本に期待されているのか、円相場から見えるんだってことを知ってもらいたいですね。
政党なんてどこも一緒なので、政党政治をやめて、政策内容の優れた人に行政を大臣として統括させ、政策実行度とそれによる成果を国民に正しく開示するような仕組みを導入し、国際社会における日本のあり方、関わり方をきちんと示せば日本円は50-60円くらいまで上がります。あの民主党ですら75円くらいまで行きましたからね。まともに政策を実施できる状況なら日本の価値はもっと上がるんです。
今の日本人の給与はあまりにも安いので、日本円の価値をこのくらいまで上げなければ先進国を行き来することなんて出来ないんです。
私は政治自体には興味ないですが、今の理不尽な状況はより多くの人に認知してもらいたいと思ってます。
すみませんが、日経平均が上がったのは自民党の政策によるものだっていう主張は馬鹿すぎるのでコメントには入れないでください。株式市場は投資家によって成立してるものです。自民党政権で政府が日銀に指示してETFや個別株式を買わせたのは市場操作で、市場の信用を下げるものです。今はその名残が株価となっているだけです。外国人投資家が気付いてないと思うのでしたら、それは甘く見過ぎです。
まあ恐らくメシアでも現れない限り、日本はこのまんまなんでしょうね。
Z世代は出来るだけ外資系企業に入って、国際社会を体験してくださいねー💕 英語の学習頑張って!