こんにちは




 居眠り運転が原因で、一度に多くの命が奪われる事故が続いています




少しの眠気なら大丈夫と軽く考えて、自動車を運転してしまいがちですが、睡眠不足での運転は飲酒運転と同じくらい危険な行為です




ここで居眠りしやすい条件や睡眠不足のサイン、眠気を解消する方法などについて、お話しします




■居眠りによる交通事故の現状

いつも心に太陽を~毎日ポジティブ笑顔で ハッピーに♪ よぉよのブログ~-眠気 居眠り.jpg(居眠り運転による事故には、悲惨なものがあります)




シートベルトの装着率の向上や安全装置の進歩によって、交通事故による死者は昭和45年に1万6,765人だったのが、2011年にはその3割以下の4,612人にまで減少しました




しかし今でも、年間69万件以上の交通事故が日本で起こっています




日本で、居眠り運転によるものと明らかに特定された事故は、交通事故全体の3%程度ですが、


眠気による運転操作のエラーや反応の遅れがもたらした事故も含めると、さらに増えると考えられています




 アメリカでの調査では、不眠や疲労が関係した事故が、交通事故全体の4154%を占めると推定されているほどです




居眠り運転では、事故の大きさも増し、死亡事故は人身事故全体からみると1.2%ですが、居眠り事故に占める割合は5.9%と5倍にもなります




また、アメリカでは不眠や疲労が関係した死亡事故が、全体の57%に達するとも言われています




居眠り事故で死亡率が高くなる原因は、ブレーキやハンドル操作による危険回避行動がとられず、高速のまま事故を起こすからです



■居眠り運転をしやすいのは?

 交通事故の発生した状況の分析から、居眠り運転事故を起こしやすい人や場所、時間が分かってきました




居眠り運転を起こしやすいグループは、25歳以下の男性、シフト性勤務で夜の労働時間が長い人、長距離トラックやバスの運転手、



睡眠時無呼吸症候群なのにそれを自覚していない人、海外出張や徹夜が多く体内時計が乱れている人などが挙げられています




年齢層別では、20~24歳の次に30~39歳が多く、50~59歳が3番目に多くなっています



居眠り事故が起こりやすい場所は、カーブしている道です


眠っている間にカーブを曲がりきれず、壁や電柱にぶつかったり溝に落ちたり、対向車と衝突したり歩行者をはねたりしています




しかし、まっすぐな道でも注意が必要です


ハンドルやブレーキを操作しない単調な運転の時には、眠気が襲いやすいからです




時間帯別では、早朝の午前3~4時と午後3~4時に、多くの居眠り事故が発生しています



ヒトの眠気のリズムでは、この2つの時間帯に眠気が強くなります



普段は眠っている夜中に自動車を運転するということは、居眠り運転のリスクがとても高いということです




天気によっても、居眠り事故の起きやすさが違い 他の交通事故に比べて居眠り事故は、曇りの日に発生件数が多くなっているようです




これは、晴れた日は明るい光が眠気を減らし、雨の日は緊張感が高まって眠気を感じにくいためと考えられます


■こんなときは運転ストップ!

信号待ちでつい目をつぶってしまうのは、すでに危険な状態です




自動車運転中に一瞬でも記憶が飛ぶようなら、すぐに車を止めて休む必要があります




その前でも、次の項目に当てはまるようなら、早めに運転を止めましょう


・運転に集中できなくなる


・自分がぼんやりしていることに気づく



・信号や交通標識、高速道路の出口を見落とす



・最後の数キロのことが思い出せない



・頭が重くなる、下がる



・瞬きの回数が増える



・たびたびあくびをする



・まっすぐ走れず、車がフラフラする



・知らないうちに路肩を走っている



・車間距離が詰まる



・隣の車線や後方の車両に気づくのが遅れる



・イライラしたり、落ち着きがなくなる




■居眠り運転を予防するために

いつも心に太陽を~毎日ポジティブ笑顔で ハッピーに♪ よぉよのブログ~-安全運転.jpg(焦らずに休みながら行くほうが、目的地へ早く安全に着けます)




事故を起こしてから後悔しても、遅すぎます




前に挙げたサインを感じたら、早めに眠気対策をとりましょう




眠気を減らして覚醒度を上げるためには、眠気に身を任せる方法と、対抗する方法があります




・運転する時間帯を考える
自動車での移動を計画するときに、居眠り事故が多い午前と午後の3~4時ごろは避けるのが無難です




逆に普段、寝つく時刻の24時間前は「睡眠禁止帯」と呼ばれて、眠気が少ない時間帯です




・仮眠をとる
 安全な場所に車を止めて、シートを少し倒して眠ります




深く眠りすぎると、目覚めた後に眠気が取れるまでに時間がかかるので、日中なら30分以内に起きるのがポイントです




夜は睡眠のリズムに合わせて、1時間半くらい眠るのも良いでしょう




・明るい光を浴びる
 光は体内時計を調整したり、睡眠ホルモン・メラトニンを減らしたりして、眠気を抑えます




500ルクス以上の光でメラトニンの分泌が減るので、夜ならコンビニエンスストアやサービスエリアに寄ってみましょう


特に、青い光が効果的です



・体を動かす
 ストレッチングなどで筋肉を動かすと、体の血液の循環が良くなります


それが脳の血液量を増やし、脳細胞を活性化します



・冷たい刺激を受ける
 自動車の室内環境が快適すぎると、眠くなります

窓を開けて空気を取り込んだり、冬なら暖房を切ったりして、室温を少し下げましょう。冷たい水で顔を洗うと交感神経が刺激されて、目が覚めてきます




・リズムがある運動をする
 ガムをかんだり、歩いたり、歌を歌ったりしてリズム運動を行うと、脳を目覚めさせてくれるセロトニン神経が活性化します




・同乗者と会話する
 人と会話することは、「社会的な覚醒ファクター」と言われているほど、眠気には有効です




居眠り運転防止のためには、同乗者も協力してあげてください
ただし、携帯電話で話をすることは、やめておきましょう




・カフェインをとる
 目覚めている時間に比例して、脳に睡眠物質がたまってきます




この睡眠物質が、眠気の原因の一つです


カフェインは、この睡眠物質の働きをブロックしてくれます
カフェインをとってから効果が出るまで、15~30分のタイムラグがありますから、早めにとることが大切です




・甘いものを食べる
 脳の唯一の栄養源は、ブドウ糖です
おやつはもともと、昼の眠気を飛ばすための習慣でした

甘いもので血糖値を上げて、脳を元気にしてあげましょう




・香りをかぐ
 ローズマリーやペパーミント、ユーカリの香りには、眠気を減らす働きがあります


アロマオイルのほかに、アロマの入ったガムや飲料などもあります




・ツボを押す
 眠気を覚ますツボがあります


手には中衝(ちゅうしょう)や老宮(ろうきゅう)、合谷(ごうこく)など、頭には風府(ふうふ)や百会(ひゃくえ)などのツボがあります




足にある足臨泣(あしりんきゅう)や陰白(いんぱく)は、自動車を止めてから押しましょう




 車の運転をされる方は、ルールを守るだけでなく しっかりと睡眠をとり コンディションを整えることも大事です




 午後も 眠気に負けずにお仕事頑張って下さいね



 それではまた



最後まで ご覧下さりありがとうございます