脳のなかに異常のない慢性頭痛(一次性頭痛)は、東洋医学でいう”未病”の段階にあり、すなわち健康と病気の中間に位置しており、この”未病”は本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから”諸々の病気”へと進展するものです。
このような意味合いから、”未病”の段階にある、慢性頭痛とは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があります。
西洋医学 健康 → 病気
東洋医学 健康 → 未病 → 病気
西洋医学では、病気でもない、かといって、健康でもない「片頭痛」だけを”特別に”、「国際頭痛分類 第3版β版」という基準を設けて、症状の上で「病気」として”定義”しているにすぎないものです。あくまでも、”定義”の世界で架空の、実在しないものです。
本来なら、「国際頭痛分類 第3版β版」は東洋医学でいう”未病”の領域に位置するもので、これを「国際頭痛分類 第3版β版」を特別に設けて、その”未病”の肩代わりをさせているだけのことです。
このように西洋医学も東洋医学も、ともに”未病”という、健康と病気の中間に位置する領域に一致して、慢性頭痛(一次性頭痛)と「国際頭痛分類 第3版β版」は存在することを意味しています。
これが、以後、どのような経緯を経て、現在のように至ったのかを整理しておくことにしましょう。
ここにタイトルで示される謎を解く鍵が潜んでいます。
近代医学の歴史
近代医学は資本主義という枠の中で発展し、欧米の財閥のために”産業化”したことが、現在の「医療費高騰」の原因となっています。
科学万能主義が席巻していた20世紀初頭のアメリカでは、石油王のロックフェラーや鉄鋼王のカーネギーなどの大資本家が、すでに世界の金融王であったロスチャイルド財閥(ロスチャイルド財閥のアメリカ代表がモルガン財閥)の後押しを受けて社会を支配していくようになりました。
彼等・大資本家達は、多数の労働者を取り換え可能な機械部品のように扱っていました。 資本家のもとでは、労働者は維持コストゼロの無限の資本として過酷な労働を強いられたため、短命ですぐに健康を害し、労働力としては使いものにならなくなったからです。
しかし、労働者を取り換え引き換えしていたのでは、その度に最初から教育し直なさなければなりません。それでは利益を上げるのに効率が非常に悪くなります。資本家たちは、科学的な手法で労働者たちを教育し、健康を向上させ、再生可能な労働資源として活用すれば、全体的なコストが下がるのではないかと考えていました。
この考えのもと、科学的な手法で労働者や奴隷階級を教育していく目的で作られた学問を「社会科学」または「社会工学」と言います。社会工学は戦後の日本人の思想統治の手法としても流用されました。
そして、科学的な手法で労働者の健康を維持する目的で作られたのが「近代医学」なのです。つまり、「近代医学」は、労働者を資本家階級に奉仕させるための道具だったのです。
このように、労働者を働かせるために利用した手法、お金持ち達の希望を叶えるために発達した技術、結果、大きな利益を生み出す『現代西洋医学』は 優先的に研究費が周り、国から優遇され、世界の医学の中心となっています。
それが日本中の医者が大学で学ぶ医学、つまり『現代西洋医学』なのです。
国際石油利権は、石油が錬金術で医薬に化けることから伝統医療のなかの薬物療法に着目しました。国家・医学を支配することで、薬物療法中心の”近代医学”を作り上げてきました。
そして、伝統医療である5つの医療流派のなかの 自然療法(ナチュロパシー)・心理療法(サイコセラピー)・整体療法(オステオパシー)・同種療法(ホメオパシー)の4流派を”迷信、非科学”と徹底弾圧、排斥、追放したのです。
国家・石油・薬物が手を組んだ”近代医学”そのものが患者を治せず、ただ”金儲けの医療”なのです。こうした状況は今も続いています。
近代医学の基本的な考え方は、労働者をできる限り安く、最大限に働かせたい!ということです。ですから 治すなんてまどろっこしい事には興味がありません 。
如何に素早く、壊れた労働者というパーツを素早く 労働力として復活させるのか、興味のポイントはそこだけです。
西洋医学は労働者を限界まで働かせるためにスタートしたのですが、『病気を治す振りをすればずっとお金が入ってくる』という事に変わってきました。
バシっと病気を治してしまえばそこで患者さんは満足してしまいます。
でも病気の原因は取り除かず痛みだけを取れば、その場では治ったように感じても、また痛くなり戻ってきます。使ったその瞬間は気持ちが良くても、長期的には どんどん身体が壊れていきます。
ですがお金儲けをする側からすれば壊れてくれるなら まさに『儲けモノ』なのです。それは、問題が増えれば増えるほど出せる薬が増え、もっともっとお金が入ってくるのですからです。
労働者を働かせるために利用した手法が『医療』の名の下に 合法的な麻薬として成立してしまったのです。
薬物療法が中心の西洋医学
このように、西洋医学の薬の多くは対症療法であり、病気を根本的に治しません。こうした考え方が”伝統的に”現在まで継承されています。
一般的には、西洋医学では、薬物療法で治療可能なものが、所謂「病気」として扱われており、そのほとんどは対症療法にすぎないものです。
日本の医療制度は、厚労省、医者(専門家)、業者(製薬会社)の3者によって決められているのが原則です。
医師が診療の指針とされるガイドラインもこの3者によって作成され、実際は製薬メーカーが作って、薬漬け医療を、全国の医師に“指示”しているのが実情です。ということは、薬物療法がすべてになっています。
このような利権トリオによって牛耳られています。
作成に関わった医師(教授ら)の9割が億単位の多額“寄付金がメーカーから支払われています。
厚労省の担当役人には、製薬メーカーへの天下りなど“特典”が準備されています。
このようにして、厚労省、医者(専門家)、業者(製薬会社)の3者は強力なスクラムを組んで、日本の医療制度を牛耳っており、医者と製薬会社の癒着が腐敗と薬害の温床となり、ここに医療費高騰の根源が存在しています。
医者が薬物療法にこだわるのは、効率性を重視しているからだと考えられています。たしかに診察室で患者の栄養状態から普段の運動状況、仕事のストレス、精神状態までいちいち問診していれば、さばける患者の数も限定されます。
それに対し薬物療法なら、処方箋を書けば診察を終えることができます。
実際、出来高払い制のもとでは、薬物療法によって医者だけでなく製薬会社も利益があがります。
このように、医療の世界はすべて「薬物療法」がすべてになっています。
こういったことから頭痛医療の世界も「薬物療法」がすべてになっています。
現在の片頭痛治療方針では、発作急性期には各種のトリプタン製剤を使い分け、発作間歇期には各種の予防薬を”適切に”選択すべきとされ、これで片頭痛の治療体系は確立されたとされています。
このように「薬物療法」がすべてであり、片頭痛という辛い痛みだけを軽減・緩和させることに主眼が置かれています。
緊張型頭痛の場合は、医療機関では、筋弛緩剤・抗不安薬・血流改善薬が基本処方となっています。
群発頭痛では、予防薬と発作抑制薬の服用が原則とされています。
その他の一次性頭痛では、インドメタシンが有効とされるものが多いのです。
このように、慢性頭痛医療の世界は、すべて薬物療法がすべてになっています。
すなわち、従来から、頭痛があれば、まず市販の鎮痛薬を、これでダメなら病院での鎮痛薬NSAIDs、これで効かなければエルゴタミン製剤を、これでも効かなければトリプタン製剤が勧められてきました。このように段階的に、”鎮痛薬”の服用が推奨されてきました。
そして、最後の”砦”とされるトリプタン製剤は片頭痛の”特効薬”とされてきました。
このように、頭痛という痛みさえ緩和できれば、これで万事OKと安易に考えられてきました。このことが、薬剤乱用頭痛を引き起こす根源となってきました。
ということは、逆に、頭痛を治すどころか頭痛を新たに作ってきました。
専門家の考える頭痛診療および頭痛研究
現在、専門家は、片頭痛は原因不明の”不思議で・神秘的な””遺伝的疾患”とされています。
このように、片頭痛がどうして起きるのかは、一切、不明とされています。
原因が分からないのですから、治せるはずもありません。
トリプタン製剤が開発されて以来、トリプタン製剤によって、片頭痛という辛い頭痛が劇的に緩和されるようになったことから、いつの間にか、「病気」とされてしまいました。 本来なら、片頭痛は東洋医学でいう”未病”・「症状」に過ぎないものです。
西洋医学では、健康か病気かのいずれしかありませんが、東洋医学では、健康と病気の中間に位置する”未病”という概念があり、片頭痛はこの未病に相当するものです。
専門家は、「国際頭痛分類 第3版β版」の診断基準で厳格に定義された「片頭痛」を、これに基づいて症状で診断されます。
ということはあくまでも「症状」に過ぎないものです。専門家は、これを片頭痛という「病気」と思い違いをしていることになります。
このように、西洋医学の致命的過ちは「症状」を「病気」と間違えていることです。
片頭痛とは、最終段階である後天性ミトコンドリア病の「慢性片頭痛」の途中の段階にある、いわば「症状」に過ぎないものです。
すなわち、「健康的な生活」が送れていないという警告信号である「症状」として、”片頭痛という形態”で、信号を発しています。
言い換えれば、「治癒反応」として、片頭痛発作を起こしているのです。
専門家達は、未病の段階にある片頭痛に対して、トリプタン製剤の服用を勧めます。
ところが、「治癒反応」である「頭痛(片頭痛)」をこうしたトリプタン製剤で「ホメオスターシス(自然治癒力)」を一方的に抑え込むことによって、「治癒反応」が停止・固定され、その結果 片頭痛は慢性化し、悪化してきます。
一時的には、トリプタン製剤によって、辛い頭痛は緩和されることになりますが、片頭痛の原因は取り除かず痛みだけを取れば、その場では治ったように感じても、また片頭痛は再発してきます。使ったその瞬間は気持ちが良くても、長期的には どんどん身体が壊れていきます。このようにして片頭痛は慢性化してくることになります。
専門家は、日本にトリプタン製剤が導入した段階から、「片頭痛は”病気”です。”病気”ですから、医療機関を受診して、片頭痛を治療して、治しましょう」と言って片頭痛患者さんに医療機関への受診を勧め、生活の質QOLを高めて、健康寿命を長くさせましようと、しきりにマスコミを通じて、片頭痛患者さんを病院に誘導して、トリプタン製剤が処方されてきました。
さらに患者団体まで巻き込んで「なお、トリプタン製剤の恩恵に浴していない片頭痛患者さんが多くいる」と言って啓蒙活動を進めてきました。
ということは、専門家達と患者団体ともども製薬メーカーのトリプタン製剤の販売促進活動を一致団結して行ってきました。
このようにして、片頭痛の場合医療機関を受診して、トリプタン製剤を服用して、”治療”すべきとされますが、本来、このような薬剤を服用しなくても、我慢に我慢して3日間耐え抜けば、自然に治まってくることはどなたもご存じのはずです。
これはホメオスターシス(自然治癒力)のお陰で元の状態に戻るのです。
本来、片頭痛が原因不明とされていた時代に、片頭痛患者さんの”生活の質QOLを向上させる”ために、鎮痛を目的にトリプタン製剤の服用が勧められていたに過ぎないものです。
それがいつしか、片頭痛発作時に毎回トリプタン製剤を服用しておれば、”片頭痛が治ってしまう”とか、片頭痛の”適切な治療”とはトリプタン製剤を服用すること、といった専門家がいらっしゃることを忘れてはなりません。
このようにして、現在の片頭痛診療では、片頭痛発作という辛い頭痛に対してトリプタン製剤の服用が勧められています。
病気の原因は取り除かず痛みだけをとっています。その場では治ったように感じても、また痛くなり、また再発してきます。麻薬と一緒です。
使ったその瞬間は気持ちが良くても、長期的には どんどん身体が壊れていきます。
ですがお金儲けをする側からすれば壊れてくれるなら まさに『儲けモノ』なのです。
それは、問題が増えれば増えるほど出せる薬が増え、もっともっとお金が入ってくるのですからです。
このようにして、片頭痛発作の頻度が増加することになります。このようになれば、予防薬の服用が勧められることによって、さらに製薬メーカーおよび医者には収益増加に繋がることになります。
「酸化ストレス・炎症体質」
片頭痛発症の根幹には「酸化ストレス・炎症体質」というものが存在し、このために、活性酸素や遊離脂肪酸が過剰に産生されやすく、このため血小板凝集が引き起こされ、これが引き金となって血小板から”生理活性物質”であるセロトニンが放出されることによって、片頭痛発作につながっていきます。
苦しい頭痛という痛みだけをトリプタン製剤で取り除いても、ミトコンドリアの働きの悪さは厳然として存在しており、その根底にある病態(酸化ストレス・炎症体質)は次第に増悪してくることになります。
このため、自然と服用回数が増えてくることは避けることができません。
このため、必然的に服用回数が増加して最終的には「トリプタン製剤による”薬剤乱用頭痛”」に至ります。このように片頭痛は悪化してきます。
このようなことは、私が敢えて申し上げるまでもなく、皆さんが痛いほど経験されていることです。
現在のトリプタン製剤ですが、片頭痛の場合、効くひとには麻薬なみの絶大な効果を発揮するため、つい飲み過ぎに繋がってきます。トリプタン製剤は、大半は有効時間が短いため、片頭痛発作の持続時間が長いと、1回の服用で頭痛を抑制できずに、服用回数が増えざるを得ないという宿命にある薬剤で、市販の鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン製剤より以上に ”薬剤乱用頭痛を引き起こしやすい薬剤”とされていますので注意が必要です。
本来、片頭痛治療の焦点は、ミトコンドリアの機能を如何にして改善させ、「脳内セロトニン」をいかにして増やすか、さらに、「酸化ストレス・炎症体質」をどのようにして改善させるかに置かなくてはなりません。これをされない限りは、片頭痛は改善できません。
現在では、専門家は、世界で最も権威ある国際頭痛学会が作成したものとして「国際頭痛分類 第3版β版」は頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされています。
そして、専門家は、「国際頭痛分類 第3版β版」に記載された文献的エビデンスしか信じるものはなく、それもただひたすら検証することもなく盲従されます。
このため、「国際頭痛分類第3版」に反するものはことごとく排除されることになっています。これまで幾多の業績が排除されてきたというのでしょうか。
例えば、「人が罹るあらゆる病気の90%は活性酸素が関与していると謂われ、片頭痛がミトコンドリアの機能低下による頭痛(後天性ミトコンドリア病)である」とか、”「体の歪み(ストレートネック)」は頭痛と因果関係がある”、といったようなことです。これ以外にも枚挙の暇もない程です。
こうしたことを一切、検証されることもなしに否定されることになります。
「木を見て森を見ない」
専門家は、片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な”遺伝的疾患”とされます。このように片頭痛が未だに、原因不明の”遺伝的疾患”とされる理由は、専門家がトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準(教義・教典)とされることにあります。
このような製薬メーカーの作成した基準で慢性頭痛を論じれば、当然のこととして、製薬メーカーの利益が最優先されることになり、現実に慢性頭痛で苦しまれる方々は”金儲けの手段”でしかないことは、分かりきったことです。
専門家が絶対的な基準とされる「国際頭痛分類 第3版β版」は、本来、片頭痛治療の世界にトリプタン製剤が開発された際に、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が、トリプタンを意識的に評価する目的でこの「国際頭痛分類」を作成したものです。
本来の「国際頭痛分類 第3版β版」の目的とするところは、片頭痛を明確に定義することによって、間違いなく、片頭痛に対してトリプタン製剤を処方させるためのものです。これが、国際頭痛学会が作成した「国際頭痛分類」です。
そして、”片頭痛と明確に定義された”「国際頭痛分類 第3版β版」の基準に合致しないものが緊張型頭痛とされ、いわば緊張型頭痛は”ゴミダメ”的な性格の強い頭痛とされ、専門家の間では、極めて”取るに足らない頭痛”とされてきました。
このように同じ脳のなかに異常のない頭痛でありながら、片頭痛と緊張型頭痛はまったく別の範疇の頭痛とされ、頭痛研究も片頭痛が中心となり、それも各種のトリプタン製剤の作用機序の面から行われてきました。
ということは、片頭痛研究は、「国際頭痛分類 第3版β版」に基づいて、トリプタン製剤が中心になって研究されてきたということであり、取りも直さずすべて「トリプタン製剤」といったミクロ的視点で行われてきたことを意味しています。これが世界の頭痛の専門家が行ってきたことです。
このように「木を見て森を見ない」考え方をすべて象徴しています。
脳のなかに異常のない慢性頭痛の代表格は緊張型頭痛と片頭痛です。
このような慢性頭痛を一括して、”マクロ的”に捉えることが重要になってきます。
これらを別個に捉えるような考え方では、”ミクロ的”な発想しか生まれないことになってしまいます。
”脳のなかに異常のない”「慢性頭痛(一次性頭痛)」は、東洋医学でいう”未病”の段階にあり、すなわち健康と病気の中間に位置しており、この”未病”は本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから「病気」としての「慢性緊張型頭痛」・「慢性片頭痛」へと進展するものです。
ですから慢性頭痛とは”未病”の段階にあり、「健康的な生活」を送ることを阻害する生活習慣に根本的な原因があります。
そして、「ホメオスターシスの乱れ(自然治癒力の低下)」によって慢性頭痛という「症状」が出現し、さらに様々な生活習慣の問題点が加わることによって、難治性の頭痛という「病気」にまで進展していくことになります。
このように、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛、片頭痛では、未だ自然治癒力の低下状態(ホメオスターシス三角の歪み)の段階・すなわち”未病”の段階にあり、単なる「症状」でしかなく、「病気」に至る途中の段階にあり、ここに諸々の生活習慣の問題が加わることによって、初めて「病気」としての「慢性緊張型頭痛」・「慢性片頭痛」へと進展していくものです。
そして、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な差異は、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”の有無でしかありません。
専門家は、このように、慢性頭痛とは一体何かといった論点で考えることはありません。
このような海図・羅針盤にも等しい概念もなく、頭痛研究が行われてきたために、広大な荒海をただ漂流し、彷徨うだけのことでしかなく、いつまでも研究の方向性すら掴むことができませんでした。
このために、これまで慢性頭痛のなかで最も頻度の多い緊張型頭痛の患者さんは置き去りにされ、塗炭の苦渋を味合わせてきました。
ということは、これまでの専門家の臨床頭痛学とは、片頭痛中心の頭痛学でしかなかったということです。
専門家がトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準(教義・教典)とされる限りは、トリプタン製剤の処方の対象になる片頭痛だけが重宝がられ、処方の対象にならない緊張型頭痛は儲けの対象にならないことから無視されることになります。
そして、本来、片頭痛は、こうした日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛を起点として、ここにミトコンドリアの活性低下という遺伝素因をもとに片頭痛は発症してきます。
ということは、こうした日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の段階で適切に対処することによって、片頭痛まで移行させることなく片頭痛が予防できることになるものを、専門家のようにこうした日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛を無視すれば、いとも簡単に片頭痛まで移行させ、片頭痛を醸成・熟成させてしまうことになってしまいます。
このようにして、片頭痛を”永久的に存続させ続ける”ことが可能となり、製薬業界は、製薬市場の拡大が図れるようになっています。
”痛み”とは、いわば”火災警報”
痛みとは、そもそも、体が、異常を私たちに知らせるために発するものです。
もし、人間に痛みというものが無ければ、発病にはなかなか気づかず、気がついたときには、もう手遅れということばかりになってしまいます。
痛みは、大事なサインであり、警報なのです。痛みの根本原因を突き止められず、元々の原因の是正もせず、痛みだけを和らげることは、警報の電源だけ切って、それで”よし”、とするものです。警報が知らせる深刻な事態は、そのまま放っておくのですから、ますます悪化してしまうことになります。
たとえば、火災が起きたときの火災警報が”痛み”に当たります。火災警報だけを止めてどうするのかということです。
頭痛の際に服用する”鎮痛薬”はこのような警報をただ止めているだけです。
この鎮痛薬とは市販の鎮痛薬、病院で処方される鎮痛薬、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤、すべてをさしています。
このため、テレビのコマーシャルのように「頭痛に、ハイ〇〇〇」ではダメなのです。
このように、薬物療法だけでは、痛みを根本的になくせないことを意味しています。
ここに専門家による「現代の臨床頭痛学」の基本的な考え方の誤りが存在します。
片頭痛は、生まれつき、ミトコンドリアの活性低下(働きの悪さ)が遺伝素因として存在し、生活環境によって生み出された活性酸素および有害物質などの外部の生活環境要因に、食生活上の問題点、マグネシウム不足・必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の摂取のアンバランス・鉄不足・抗酸化食品の摂取不足・過食に、睡眠不足や運動不足や不規則な生活などの生活習慣が加わって、ミトコンドリアの機能がさらに悪くなって、片頭痛を発症させてきます。
片頭痛はこのような後天的な諸々の要因によって、ミトコンドリアDNAが、傷害されることによって、引き起こされた後天性ミトコンドリア病です。
このようにミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛です。
このため、こうした生活習慣および外部の生活環境をなくしてしまうことが、片頭痛を改善させるための必須事項になってきます。
既に片頭痛を発症してしまった段階では、先程述べたような諸々の要因によって、ミトコンドリアの機能が低下しています。ミトコンドリアの働きが悪ければ、当然、セロトニン神経系の機能も低下しています。ここに生活習慣の要因によって「脳内セロトニンが低下」してくることになります。
この両者によって、体の歪み(ストレートネック)が形成されています。
さらに、片頭痛の根底には、酸化ストレス・炎症体質が形成されています。
こうしたことから、片頭痛治療の根幹は、如何にしてミトコンドリアの機能を回復させ、脳内セロトニンを増やすか、「酸化ストレス・炎症体質」「体の歪み(ストレートネック)」をどのようにして改善・是正するのかがポイントになってきます。
緊張型頭痛では、デスクワーク、特にパソコンを使って仕事をすることにより、俯き姿勢を長時間とると、首の後ろ側の頭半棘筋が緊張し、その筋肉を貫くように走っている「大後頭神経」が圧迫され頭痛が起こり、緊張型頭痛は明らかに”首疲労”からもたらされる病気で、”首疲労”を治療することによって、痛みがきれいに消えてしまいます。
ところが、明らかに片頭痛と考えられる予兆や前兆を持っていて、片頭痛に有効なトリプタン製剤を飲んだら、頭痛がぴたりと止まることから、典型的な片頭痛と他院で診断された患者さんに対して、”頸筋の異常を治療”したら、片頭痛が起きなくなるものが、片頭痛の一部に存在します。
こうなると、片頭痛と緊張型頭痛という分類自体が怪しくなってきます。
頭半棘筋に凝りが出ると、それが大後頭神経を刺激し、その刺激が三叉神経に伝わります。大後頭神経は、頭痛をもたらす神経です。大後頭神経と三叉神経は脳のなかで繋がっていますので、大後頭神経の刺激は、三叉神経にも伝わります。
大後頭神経と三叉神経が同時に痛くなる現象は、よく知られています。
以上のように専門家は考えないことが、慢性頭痛を治せない理由になっています。
ここに根本的な原因があると考えるべきものです。
こうした単純なことに過ぎないものです。
私達が忘れてはならないことは、厚労省、医者(専門家)、業者(製薬会社)の3者の強力なスクラムを組んで、「片頭痛を治らなくしている」ということです。
この3者の利権トリオの存在が「片頭痛の真実」をすべて覆い隠していることです。
こういったことが、現実の慢性頭痛でお悩みの方々の苦悩などはまったく無視されることになっています。
このようなことは、どうでもよいということになっています。
このように医療制度の根幹に関与したことが原因になっています。
ということは、こういったことをきちんと認識できる専門家がでてこないことには、いつまでも「片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な”遺伝的疾患”」とされ続けることになるということです。
こういったことは、頭痛領域に限らず、医学界全体について言えることであることを忘れてはならないことです。
ここでコマーシャルです。
頭痛が気になったら・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12644567389.html