「片頭痛って治るの!?」 最終章 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 「片頭痛って治るの!?」は、緊張型頭痛および片頭痛の治療方法について総説的に述べたものです。これらは過去の業績、史実をもとに作成しております。どのような治療方法が存在するのかを知っておくことは極めて重要です。(皆さんのなかには、薬物療法がすべてと、思っておられる方々も多いためです。)
 そして、現在、私達が現実の頭痛医療として受けている一般的な治療内容について述べました。現在では、緊張型頭痛、片頭痛ともに完治する頭痛とされ、いずれも、今後、如何にして予防するかが問われています。治らないと公言されるのは、学会が認定する「頭痛専門医」だけです。

 なぜ、このような馬鹿げた世界が生み出されたのかを、説明したのが「片頭痛って治るの!?」です。このことを明確にさせるために書かれたものです。


 現在、私達が現実の頭痛医療として受けている一般的な治療は、頭痛学会が認定する頭痛専門医が行う「頭痛外来」で受けることが可能となっていることです。
 今回、「片頭痛って治るの!?」を作成するにあたって、特定の団体を非難する内容を絶対に使用しないことを絶対的条件として記述することを念頭におきました。
 そうしなくては、出版物として世間一般に出回ることはなくなるからです。
 このため、日本頭痛学会といった”文言”は一切使用しておりません。
 現在、私達が現実に受けている医療は、ほとんどは西洋医学、そのなかのアメリカ流西洋医学です。ですから、頭痛医療もまったく同様で、西洋医学がもとになっています。
 ということは、現在、私達が現実の頭痛医療として受けている一般的な治療内容は、「片頭痛って治るの!?」のなかで言う「西洋医学」のことを指しています。 
 このなかで示されるように、 20 世紀初頭にアメリカで行われていた医療と全く同じです。日本の頭痛学会では、「国際頭痛分類 第3版β版」が頭痛医療および頭痛研究の絶対的な基準とされていることが、多少異なるだけで、殆ど大差はありません。
  1979年にアメリカの小児科医のロバート・メンデルソンによって、「こうして医者は嘘をつく」が出版されましたが、まさにこの当時そのものを示しています。
 このように日本の頭痛医療は、こうした陳腐な内容で行われているということです。これ程、患者を馬鹿にしたことは程があり、例を見ないことです。100年前の医学を行っているということです。
 日本の頭痛学会では、「国際頭痛分類 第3版β版」が頭痛医療および頭痛研究の絶対的な基準とされていることが、何を意味しているかが世間一般の方々には全く理解されていません。これが、如何に排他的なものであり、学会の基準としてふさわしくないかは、学会創設以来何ら、学問の進展がみられないことから如実に示されているからです。そして毎年、学会は開催されますが、新たな研究そのものは出てくることは全くありません。このような実情からすれば、学会自体はいずれは消滅していく運命にあります。それまで待つしかないようです。無能な学会員しかおられないようで、これだけはどうにもならないようです。自分の頭で物を考えることをしてこなかったツケが今になって顕在化したようで、自然消滅するまでは、手の打ちようがないようです。
 それは、トリプタン製剤が片頭痛の特効薬であると学会の主導者が述べれば、一般人はトリプタン製剤さえ服用しておれば、片頭痛は治ってしまうと思うのは当然です。
 現実には、3割の方は自然治癒し、逆に、3割の方は「慢性片頭痛」に至り・悪化します。
 さらに、「脳過敏症候群」といった馬鹿げた論説が罷り通ることになります。
 このように、頭痛医療は薬物療法がすべてです。トリプタン製剤が販売された当時、頭痛専門医の間では、片頭痛患者さんに対して何例トリプタン製剤を処方したかが問われていました。処方医師別に、トリプタン製剤の処方錠数を集計し、ランク付けがされていました。このようなことは、メーカー側には得意中の得意とすることで、簡単に集計されていました。こうした競争に勝ち抜いた方々が、トリプタン製薬メーカーから「片頭痛界のカリスマ医師」として持て囃されてきた事実を私達は忘れてはなりません。皆さんには信じられない世界と思われます。


 片頭痛治療には、5つの方法があることを知っておく必要があります。


  1. 自然療法(ナチュロパシー):食事療法を中心とする。
     自然に近づくほど病気は治るという真理に基づく 
  2.心理療法(サイコセラピー):心を癒やすことで病気を改善していく、暗示、瞑想、呼吸、イメージ療法など。
  3.整体療法(オステオパシー):体の歪みを正して、病気を治す。
    整体、指圧、マッサージ、カイロプラクテイックス等。
  4.同種療法(ホメオパシー):自然治癒力を活かす。
    草根木皮や薬石などで治癒を促進する。西洋の漢方の相当。

  5.薬物療法(アロパシー):薬物に対する生体反応を利用する。
    本来の治癒反応である「症状」を抑える対症療法です。


  参考までに、2のサイコテラピイですが、10年位前に群発頭痛の患者さんの家族の要望により、総合病院の脳神経外科に紹介した際のことです。
  受け持ちになった若い脳神経外科医は群発頭痛という頭痛の患者さんの経験も知識もなかったのでしょうか、紹介状の返事に「よくわかりませんので、サイコテラピイを受けてもらい患者さんに納得してもらいます」とあり、まさに唖然とさせられました。

 

「片頭痛って治るの!?」作成の目的

 

 私が、「片頭痛って治るの!?」で言いたかったことは、生まれて初めて頭痛を経験した場合、殆どは極めて軽くすぐに治まってしまうものです。こうした場合、このような「片頭痛って治るの!?」を暇な時にご覧戴きたいということです。
 軽度の頭痛を繰り返し、繰り返し起きる際は、当然、これを紐解いて欲しいということです。こうした際に、市販の鎮痛薬を服用しないことです。市販の鎮痛薬を服用して頭痛が治まっても、その原因は潜在し、悪化の道を辿っています。こうした市販の鎮痛薬が効かなくなってからでは遅いということを肝に銘じておく必要があります。
 この「片頭痛って治るの!?」は、頭痛が起きている人が読むようには作成されていません。頭痛がある場合は、医療機関を受診され、頭痛を治めてもらってからご覧下さい。医療機関を受診された場合、どのような可能性があるかといった説明があればよいのですが、何も説明されなかった場合にこそ、ご覧下さい。

 

「片頭痛って治るの!?」を閲覧する際の注意点


 そして、「片頭痛って治るの!?」をご覧になられる際には、理解できない章は、とりあえず飛ばして、最後までご覧下さい。そして、後日、改めてご覧下さい。これを2,3回繰り返せば、すべてが理解されるはずです。

 このように中学・高校生向けに、頭痛を初めて経験された方々向けに作成されたものであり、あくまでも頭痛ガイダンスを目的とし、片頭痛まで進展させないことを目的とし、片頭痛予防がすべて、です。

 ですから、頭痛そのものが錯綜としてきた段階に至った方々は(謂わば、手遅れで)到底理解できない内容ですので、こういった方々は、頭痛学会の認定する「頭痛外来」でご相談下さい。

 

「片頭痛って治るの!?」を出版するに当たっての要望・・本来、学会がすべきである

 

 最後に、こうした「片頭痛って治るの!?」といった類の書籍は本来、頭痛専門医が書いて出版すべきです。しかし、学会創設以来、こうした書籍が全く出版されることはありません。なぜ出版されないのかを、私達は、冷静沈着に考える必要があります。
 このことは私が、敢えて言うことではありません。

 

 Seed さん、お分かりでしょうか???


 私は、頭痛学会がこのような有様に我慢ならず、これまで2冊出版してきましたが、昨年8月医院を閉鎖し、収入の道が途絶え、老後の生活そのものも懸念される状態のため、今回だけは、とても出版費用など捻出することはできません。
 今後、第二の矢となるべき人間が輩出されることを切に願っております。

 

附記すべき項目


 今回の「片頭痛って治るの!?」では、記述の範囲を片頭痛までの段階とし、群発頭痛は省略し、さらに医原病の段階の慢性片頭痛までは言及しませんでした。
 このため群発頭痛に対する治療法、酸素吸入に対する考え方までは述べませんでした。
 ここまで範囲を拡げれば、頁数も倍増することになり、一般の方々には見向きもされないことになり、それこそ膨大なものとなり、無駄になってしまいます。
 Seed さんの頭痛がどのようなものなのか、Seed さんのブログを最後まで閲覧させて戴きましたが、少なくとも悲惨な頭痛持ちであるという印象はありませんでした。
 ただ、今回の「片頭痛って治るの!?」でもお示し致しましたように、仮に「群発頭痛」 であれ、脳の中に異常のない頭痛である以上は、治らないはずはありません。あと、一つの謎・疑問さえ解ければ、根治策が見えてきていることを忘れてはなりません。