疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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先週の稽古の時、道場生からとても良い質問が出ました。

動作をちゃんとイメージして行った方がよいのでしょうかというような質問です。

もちろん、それはその通りです。

ただ漠然とやっても、自分が何をやったのかわかりませんからね。

やった後で、検証しようがありません。

しっかりと自分がやることを自分なりにはっきりした上で、組稽古に臨む必要があります。

まぁ、組稽古に限らず、一人稽古の時もそうですが。

実際のところは、いつも言っていますが、イメージを超え、現実にしなければなりません。

そこに五円玉が落ちていないのに、落ちているとして行動できるかです。

究極の思い込みであり、完全に入り込むことが求められます。

人間は見えないものに大きく作用される生き物です。

気持ちや信用、そういったものの上に立ち、生活しています。

その思い込みによって、大きく人生も変わります。

目的への明確なイメージを持っていた方が、その目的を達しやすいのもそうです。

強く思っていれば、すべては実現するなんてよく言いますが、それは間違いないと思います。

見えないものは虚の世界です。

治療の世界には、こういった世界を大いに利用するものがあります。

エネルギー療法といったり、ヒーリングや遠隔療法といったりするものです。

果ては、前世療法や、霊の世界、高次元だとか、何でもありの世界になってきます。

見えない世界ですから、そこは無限の世界です。

宗教とも繋がりますし、密教や修験の世界もそうです。

陰陽師の世界や、呪いや黒魔術もそう。

何でもありの世界です。

武道の世界もこういった見えない世界と密接に繋がっています。

人間が意識を持つ限り、どんな場面であろうと、必ず虚の世界が入り込みます。

腕立て伏せをする時もそうです。

その日の気持ちで、腕立て伏せの体感も違うはずです。

そういった人間のシステムを利用した武術の技もたくさん存在します。

ひとつ重要なのは、これらは虚の世界に偏り過ぎてはいけないということです。

こればかりやっている人は、おかしなこと言動が多くなってきます。

虚の世界です。

あるかないかわからない世界。

現実離れしていきます。

テレビばかり見ている人。

ネットばかり見ている人。

何かを信じ込んでいたり、スピリチュアルに傾倒している人はこういう人が多いのではないでしょうか。

ただ、そんな虚の世界を操り、その世界をどれだけ知覚できるようになるかも、これもまた訓練が必要です。

ただ、虚の世界ばかりを追い求めると、弱くフワフワした人間に収束していってしまいます。

弱いことは感受性が高いことに繋がります。

感じるままに自由に飛び回れるということは、自分勝手というところにも繋がります。

そんな虚の世界に偏らないようにするためには、自分自身の中に強烈な実が必要です。

現実。

それが身体動作にあたります。

そこには揺るぎない正しい世界が存在します。

現状、自分自身の身体をどれだけ使いこなせるかというのが、自分を自分たらしめる唯一の方法だと私は思っています。

虚も大事。

実も大事。

実を鍛えることで、虚の世界も極めていくのです。