刃筋をたどる

疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。

日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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※肘井博行先生の福岡セミナーが決まりました。10月9日です。下記に案内を載せています。

今週水曜日の動画。

刃筋をたどる。

刃筋をたどり、それに身体がついていけば、最も力を使わずに相手を切ることができます。

この場合は、肘から先を刀と見立てています。

その刃筋を正確にたどって、切っていかねばなりません。

昨日のブログでは、子どもとチキンライスを作ったお話を書きました。

『夏休みのチャレンジ』疋田一直です。私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っ…

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その中で包丁の使い方のお話が出てきたと思いますが、それと全く同じ使い方です。

ただ、昨日の包丁の使い方は自分から離れる方向へ向かう切り方で、この動画は自分に向かう方向の切り方で、向かう方向が違います。

向かう方向が違うだけで、包丁で何かを切るのと、手刀で相手を切るのも同じことです。

もちろん、日本刀を持っても同じです。

肝心なのは、相手とぶつからないようにすることです。

曲面上を点がずっと動いていく。

決して直線にならないようにです。

刃筋は真っすぐではないですからね。

その刃筋に合わせて動いていくのです。

こちらが力を込め、相手とぶつかるというのは、一方向と一方向のぶつかり合いです。

こちらが力を込めると、必ず相手は反射を起こし、そこに対立するように力をこめます。

無意識にです。

相手との接触点に決して力をこめてはいけません。

力が入れば、相手との無用な対立を呼んでしまいます。

押すと切れません。

押さずに、切っていきます。

切るとは刃筋を正確にたどることです。

そうすれば、お野菜であれ、お肉であれ、驚くほど力を使わずに、すぅーっと切れていきますから。

さて。

最も大切なのは、こんなことができたとして、何の役に立つかということです。

武道をやっている人はこういうことができるようになりたいという想いがあるかもしれません。

ただ、できたところで、こんなもの何の役にも立ちません。

上に書いたように、これが料理に生きるとなると、この稽古がひとつ役に立ってきます。

刃筋をたどるとは言いますが、正確に線をたどるというのは、相当な稽古が必要です。

線をたどるには、点を捉えることができないといけません。

道場では、基本稽古の中で身体の線をたどる練習をやります。

身体の一点を正確に捉え、そこを動かす稽古もやります。

身体の前面、背面、螺旋。

その中にある線を正確にたどれるかです。

そのためには、身体の部分部分の一点を意識して動かすことができなければなりません。

ぶれずに正確に見続けるという訓練にもなります。

そんな見方は日常全てに生きてきます。

刃筋とは、ものの形の線です。

ものを正確に捉える、ものを正確に見ることができるという、見方にも繋がります。

治療家さんであれば、患者さんを正確に見れることに繋がっていきます。

ものとは。

この世のありとあらゆるものは、移ろい変化していくものです。

刀もほったらかしにしていれば、すぐに錆びて朽ちていきます。

私たちの心も移ろいます。

全ては動いています。

形がないようなものも、形がある部分が存在するものです。

人の心にも形があり、人の言葉にも形があります。

そんなものも、だんだんと見て取れるようになっていきます。

そのものをそのまま見れるか。

人はそれができないものです。

そもそも見えてないですから。