ちょっと仕事(ペンネームでやってるやつ)のスケジュールが空いてしまって暇になったし、ブログ更新。

オリンピック期間中だしコロナ云々や大会の問題点云々はあえて抜きにして、あくまでスポーツの話題のみで!

コロナ禍で緊急事態宣言が出てる中でのオリンピックとなってしまい、純粋にスポーツイベントとして今回のオリンピックについて話すのは難しくなってしまったのかもしれないけど、
楽しくない話はしたくないので、思うところはいろいろあっても敢えて触れず、この投稿ではスポーツの話題のみで話したい。

といってもちゃんと試合を見たのは卓球とサッカーだけなんですが。そういやリオの時もそうだった。

あとの競技についてはたまたま飯食いながらテレビ点けた時にやってるやつをさらーっと見たり、仕事中にテレビを付けっぱなしにしてチラ チラ見てるくらいですが(ソフトボールの最後のキャッチャーフライの瞬間にテレビを点けたので、いきなり「金メダルだあああああ」ってなってビックリした)。

まずは、そのさらーっと見た競技の中で印象に残ったことを3つ。


その1

陸上の100メートル決勝でフライングで失格になったちょっとエディ・マーフィーに似てるイギリスの選手にドラマを感じた。

性格の悪い考えかもしれないけど、オリンピックの決勝まで行ってフライングで失格になるってどんな気分なんだろうってのは、ある意味で金メダルを奪ったらどんな気分なんだろうって考えるよりも、興味深かったりする。
茶化してるんじゃないですよ。オリンピック決勝まで行くような選手がなぜそんなイージーミスを冒してしまったのか、彼は今後この出来事とどう向き合って行くのか、待っているのは再生なのか破滅なのか、今までの彼とこれからの彼も含めて、いろいろドラマを想像してしまう。

気になってその選手の試合後のコメントを探してみたら、「何が起きたかわからない。とりあえず今は1人にさせてくれ」だった。シンプルだけどパーフェクトな台詞だと思った。

その2

柔道の100キロ級で金メダルを奪った、日本とアメリカのハーフだという選手の名前に惹かれた。『ウルフ・アロン』素晴らしい。名付けた親御さんはセンスがいいと思う。ハーフとはいえこんなカッコいい名前の日本人見たことがない。
欲を言えば、『アローン・ウルフ』にしたほうがよりカッコいいかな、とは思う。でも柔道だし、プロレスのリングネームみたいにそういうことはできないのかな。

その3

3×3バスケという競技があることを知らなかったので、最初見た時、もしかしてコロナ対策で人数減らしてバスケやってんのか? って思ってしまった。
競技としては見ててとても面白かった。普通の、つまり5対5のバスケとは違う面白さがあった。展開が速くて目が離せない。スタミナもテクニックも判断力も凄く必要になってくると思う。


そういや、フットサルはオリンピック種目にならないのだろうか? あれもサッカーとは全然違う面白さがあるぞ。

ちなみに小学生の時は地元の少年サッカーチームに入っていて中学校でもサッカー部に入っていたサッカー少年だった僕は(高校の時は劇団での活動が忙しくてやっていない)、大人になってからもフットサルはちょいちょいやってます。


次は卓球。


伊藤美誠ちゃん水谷隼くん、男女複合ダブルス金メダルおめでとう!素晴らしかった!
卓球においては完全に中国の一強状態で絶対に超えられない壁だと思っていたので、本当にお見事です。

それにしても、試合中ノってる時の伊藤美誠は、実に神々しい。
あのオデコに触れたら病気が治るとか願い事が叶うとか言われたら信じてしまいそうなほど、神々しい。

それと、伊藤美誠はここ数年、試合中の笑顔が増えた。物凄い集中力という点では同じだけど、5年前のリオの時はもっと険しい顔で試合してたように思う。
あの笑顔の正体はいったいなんなんだろうって文学的観点から考えたりすることも、僕のスポーツ観戦の楽しみ方だったりする。

本当に心から楽しそうにプレイしてるのが良い。もちろんスポーツの試合は「戦い」だし、伊藤美誠も戦っているけれど、それにしても、実に楽しそうに戦っているのが良い。
心から楽しんでいる人を見るのは、それだけで楽しい。

複合ダブルスは見事金メダルを取ったけど、シングルスではやはり中国の壁は厚く、石川佳純はベスト8、伊藤美誠も準決勝でストレート負けを喫して3位決定戦は危なげなく勝ったけど、本人としては納得のいってない様子の銅メダルだった。いや、銅でも充分凄いんだけど。

この二人に平野美宇を加えての団体戦は二試合続けて圧勝で、いよいよベスト4。で、多分準決勝は勝てるし、決勝でまた中国と当たることになると思う。複合ダブルスで負けたことでもう負けは許されない中国の壁はさらに高くなるだろうけど、なんとかもう一度くらいついてほしいです。楽しみにしています。


そしてサッカー。


前回のブログで久保くんはU24の大会であるオリンピックできっちり活躍して、A代表も久保くんのチームになっていってほしいと書いたけど、その久保くんが三試合連続ゴールで決勝トーナメント行きを決めて、嬉しく思います。

そして準々決勝のニュージーランド戦も相手が思ってたより好チームでお互い決め手を欠いたまま0-0でPKまで行って苦しんだけど、無事ベスト4進出。いやぁ良かった。

川口能活氏がキーパーコーチとしてこのチームに参加してるので、現役時代PKの達人だった川口氏がPKの極意なんかをキーパーの谷くんに教えてあげてたらいいなぁとPK戦突入時に思ってたんだけど、その谷くんがPKを止めてくれた。

ニュージーランドは最初はガチガチのブロック作って引き気味に固めつつ、日本の運動量が減ってきたらどんどん前に出て勝負をかけてくるという中々の試合巧者っぷりでいいチームだった。

ただ、ニュージーランドが思ったよりも良いチームだったとはいえ決めるとこで決め切れていれば90分で勝つことも可能だったと思うし、中二日のハードな日程の中で延長120分まで戦うはめになってしまったのはちょっと懸念点。久保くんもあまりにも今攻撃の核となっているので、接戦になった以上、休ませることが出来なかった。ただ、スペインも延長まで行って勝ったみたいなので準決勝はお互い同じ条件での試合になるけれど。

それにしても、ここまで来たからには優勝、金メダルを狙ってほしいなぁ。

確かにサッカー界においてオリンピックの立ち位置というものは、微妙といえば微妙ではある。
U-23(今回は一年延期なのでU-24)プラスオーバーエイジ3人というカテゴリーで行われる、あくまで年齢別大会の一つという扱いだ。

収益や注目度のためにもサッカーの世界的スター選手にオリンピックにたくさん出てもらいたいIOCは、オリンピックもワールドカップと同じくA代表の大会にしたがってるけど、ワールドカップの価値を落としたくないFIFAがそれを断っていて、妥協案としてU-23の大会となり、更なる妥協案として三人までのオーバーエイジを入れてもOKにして、今の形式になっているのです。このへんのIOCとFIFAの関係性については、Wikipediaの「オリンピックのサッカー競技」という項目に詳しく書かれています。


なので、今回スペインは結構いいメンバーを揃えてきたけど、いつもヨーロッパの強豪国はクラブとの兼ね合いもあってそれほどベストメンバーを組めず、そこまで本気でメダルを取りに来てるというわけではなかったりする。

簡単に言うと、オリンピックのサッカーはFIFAが定める国際Aマッチデーに該当しないので、クラブは選手の代表招集を拒否することも可能なので、メンバーを揃えるためには協会とクラブの間でいろいろ交渉が必要なのです。


今回でいえば日本がグループリーグで圧勝したフランスは、正直無名な選手ばかりの微妙なメンバー構成だった。本気のメンバーを揃えてきたらU-24世代ですら三年前のワールドカップ優勝メンバーが何人かいるので、多分勝つのは難しかった。だからといって日本がフランスに圧勝したあの試合にケチをつけるわけじゃないけど。


それでも今の日本サッカー界にとっては世界の大会でタイトルを獲るということはとても重要だと思うので、ここまで来たからには是非優勝、金メダルを狙ってほしい。

年齢別大会の今までの日本サッカーの最高記録は、1999年のワールドユース(U-20ワールドカップ)で、小野・高原・稲本・遠藤・小笠原・本山・中田浩二などのいわゆる黄金世代と呼ばれたメンバーが成し遂げた準優勝という記録が過去最高なわけだけど、是非それを超えて、年齢別大会とはいえ初の世界一を日本サッカーにもたらしてくれたら嬉しいです。

準決勝はスペイン、決勝は順当に行けばブラジルになると思うけど、そりゃ普通に考えたらニュージーランドよりもスペインとブラジルは強いけど、
相性的に言えばフィジカルゴリゴリサッカーでガチガチに守備ブロックを固めてきた日本が苦手とするタイプのニュージーランドよりも、
ガンガン前に出てきてくれるスペインやブラジルのほうがある意味ではやりやすい。

あと、スペインにもブラジルにもA代表同士の試合だと勝てる気がしないけど、オリンピックではロンドンの時にスペインに勝ったし、アトランタではブラジルに勝った(マイアミの奇跡)という良い思い出があるし、なんか縁起が良い。

それになんか今回の日本代表チームはめっちゃ強いってわけではないしホームとはいえ無観客(そういや前回のブログで無観客だと観ててもテンション上がらないって書いたけど、もう慣れた)でホームアドバンテージも活かせないけど、
なんか、よくわからないけど不思議な勢いがある。その不思議な勢いに乗って、是非優勝、金メダルを目指してほしいです。

いよいよ今夜が準決勝ですね。っていうか、卓球の女子団体の準決勝とサッカーの準決勝が時間被ってるんだよね。悩ましいけど、上手いこと見ますわ。


その②に続く。